​マイクロ波化学は、アサヒグループ食品へマイクロ波多段凍結乾燥装置を販売・導入し、事業化に向けた実証試験を進めると発表した。

同社は、宇宙空間の土壌氷からの水資源調達に関する宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同開発を通じて構築した凍結乾燥技術について、食品や医薬品領域への適用を進めてきたという。

物質を直接加熱できるマイクロ波を利用することによって、凍結乾燥時間の大幅な短縮や、それに伴う高品質化が可能であることを確認しているとのことだ。

両社は、アサヒグループ食品のインスタント食品製造におけるマイクロ波を利用した凍結乾燥技術の共同開発を進め、今回、研究開発向け多段凍結乾燥装置へのスケールアップの可能性を見出すことに成功。

マイクロ波凍結乾燥と従来法の比較

アサヒグループ食品の保有する凍結乾燥技術・ノウハウと同社のマイクロ波技術を融合することによって、さらなる技術の発展を進めていくとのことだ。

今後同社は、凍結乾燥装置メーカーと協力し、研究開発を主たる目的としたマイクロ波多段凍結乾燥装置の販売も開始する予定としている。