KNT-CTホールディングスは、2022年秋冬の国内旅行トレンドをまとめ発表した。
全国旅行支援の開始後、近畿日本ツーリストの国内旅行売上伸び率は発売開始前と比較し、前週比で184%増加、その後も堅調に推移しているという。
特に、出発直前の間際で申し込みされる利用者や12月下旬までの予約数が大幅増加。前年同期比で346%、コロナ前の約8割の水準まで回復。紅葉シーズンと重なる時期でもあり、紅葉地域を含むエリアや紅葉観光を組み込んだコースは特に人気が高い傾向にあるという。
■2022年秋冬・県別予約者数ランキング(近畿日本ツーリスト)
<10月~12月国内予約販売傾向(近畿日本ツーリスト)>
今回のランキングは、「全国旅行支援」の実施予定期間10月11日~12月20日までの県別予約者数ランキングとなっている。
1位を獲得したのは千葉県。東京ディズニーランド・ディズニーシーへの観光客が多いことから、コロナ禍前・後も変わらずトップに。また、紅葉スポットが多い日本を代表する観光地・京都が2位にランクイン。そして、東京・大阪の2大都市圏が3位・4位とそのあとに続く結果となった。
感染拡大が落ち着きを見せた今年の春先以降は、地域ブロック割も実施され、エリア内を旅行するマイクロツーリズムの需要が高まった一方、今年の秋冬は、これまで大都市圏への旅行を控えていた地方の観光客による、東京・大阪への旅行が集中。
また、秋の旅行は例年、紅葉エリアへの旅行が人気ですが、今年はいよいよコロナが沈静化し、航空機や新幹線など公共交通機関を使った、高単価の旅行商品となる北海道や石川県の予約が急増した。
・調査日:2022年10月28日
・調査対象:近畿日本ツーリストにて2022年10月11日~12月20日の旅行申込者
■2022年秋冬・人気コース予約者数ランキング(クラブツーリズム)
<10月~12月人気コース傾向(クラブツーリズム)>
今年の秋冬においてクラブツーリズムの中で予約者数、売上数ともに1位に輝いたツアーは、京都の紅葉をめぐる「世界遺産・高山寺では早朝優先拝観紅に染まる錦秋の京都紅葉10選3日間」となった。
一度は訪れたい京都の紅葉名所はもちろん、鳥獣戯画で著名な世界遺産・高山寺の時間外早朝特別拝観がついたプランは同社オリジナル。なお、現在は全出発日が満席となったため、類似内容で追加コースを設定しているという。
また冬の人気グルメ、カニを食べ尽くす北陸のツアーをはじめ、今年は遠方旅行の人気も高く、北海道(2位、8位)、奄美大島(6位)、沖縄(7位)もTOP10にランク入り。
すでに5月頃から予約は入り始めていたが、「全国旅行支援」発表後の9月末から予約が一気に増加したとのことだ。
調査日:2022年10月1日
調査対象:クラブツーリズムにて2022年11月1日~1月31日に出発のツアー商品申込者