メッセンジャーRNA(以下、mRNA)治療薬とモデルナは、オミクロン株BA.4-5に対応するCOVID-19追加接種用2価ワクチン「mRNA-1273.222」が6~17歳を対象に米国食品医薬品局(FDA)から緊急使用承認されたことを発表した。

いずれかのCOVID-19ワクチンの初回免疫または追加接種を受けた6~17歳を対象とし、6~11歳では25μg、12~17歳に対しては50μgが追加接種として承認。

追加接種用のmRNA-1273.222には、BA.4-5のスパイクタンパク質をコード化したmRNAと新型コロナウイルスの起源株をコード化したmRNAが含まれている。

モデルナの最高経営責任者ステファン・バンセル氏は次のように述べた。

「6歳~17歳を対象に、最新のCOVID-19追加接種用2価ワクチンの承認を取得したことを誇りに思います。ほとんどの年齢層で追加接種用2価ワクチンが接種可能となり、多くの家族は冬季や休暇の人が集まるシーズンに向けて、最新のワクチンを接種できるようになります。FDAの綿密かつタイムリーな審査に感謝しています」

オミクロン株BA.4-5対応の「mRNA-1273.222」は、18歳以上を対象に、先月、FDAの緊急使用承認を受けており、6~17歳を対象とした緊急使用承認申請は、各コホートで1,000名を超える被験者を対象としてmRNA-1273の追加接種臨床試験データに基づいている。

また、申請にはmRNA-1273.222の非臨床試験、さらにもう一つのオミクロン株対応の追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.214の第2/3相臨床試験のデータを含んでいるという。

なお、モデルナは現在、生後6か月から5歳を対象とした緊急使用承認申請に向けた準備を進めているとし、年内に申請予定とのことだ。