「アスクル商品環境基準」を策定 商品ごとの環境配慮レベルを独自にスコア化し公表開始 環境視点での商品選定をサポート

アスクルは、「アスクル商品環境基準」を策定し、事業所向け(BtoB)通販サービス「ASKUL」 「ソロエルアリーナ」、一般消費者向け(BtoC)通販サービス「LOHACO」(ロハコ)において、販売しているオリジナル商品の環境配慮レベルを独自にスコア化し公表すると発表した。

昨今、深刻化する環境問題への対策が企業にも求められている。そこで、アスクルでは、利用客やメーカー・サプライヤーの環境配慮商品に関するニーズを捉え、各商品の環境配慮レベルを規格化し、数値として公表するに至ったとのことだ。

まずは、オリジナル商品から商品ごとの環境配慮レベルをスコア化し、商品ページに掲載。ユーザーにおいては同社サイトで商品を選ぶ際のサポートになること、メーカー・サプライヤーにとっては、環境に配慮した商品開発の取組みをユーザーに知ってもらうきっかけとなることを目指すとしている。

商品ごとの環境配慮レベルを可視化することで、今後の改善の指標とし、着実に取組みを進めていくとのことだ。

今後は、メーカー・サプライヤーの協力のもと、オリジナル商品以外の商品のスコア化も進め、ユーザーが環境配慮視点で商品を選定できるプラットフォームを目指していくとしている。

■「アスクル商品環境基準」策定の背景

昨今、深刻化している環境問題に企業での対策が求められている。ユーザーからは「何か環境に関する取り組みを行いたい」、メーカー・サプライヤーからは「環境配慮商品の取組みを知ってほしい」、という双方のニーズがあったとのことだ。

そこで、アスクルは、各商品の環境配慮レベルを規格化し数値としてユーザーに公表し、ユーザーやメーカー、サプライヤーの課題を解決することこそが、小売業としてアスクルが取り組むべき活動ではないか、という考えに至ったという。

まずは、オリジナル商品から商品ごとの環境配慮レベルをスコア化し、商品ページに掲載。このスコアが、ユーザーが環境に配慮した商品を選定する際や、類似商品を環境視点で比較する際のサポートになる。

一方で、メーカー・サプライヤーにとっては、環境に配慮した商品開発の取組みを正しくユーザーに知ってもらうきっかけになり、商品の環境配慮レベルを可視化することで、どのように改善に取り組めばよいかを示す指標になる。

こうした現代社会のニーズに合致した「環境基準」を策定したことで、同社はメーカー・サプライヤーと共創する際、具体的な指標を手掛かりに各商品のスコアを改善し、より環境に配慮した商品を届けられるようになるとのことだ。

■「アスクル商品環境基準」の内容

「アスクル商品環境基準」には、「容器包装」、「商品本体」、「仕組み」の3つの大分類を設定し、大分類ごとに環境への配慮が認められる基準を定義している。「容器包装」および「商品本体」では、個々の商品の原材料や設計について、そして「仕組み」では、商品を供給または製造するサプライヤーの独自の取組みをスコア化。

評価の基準は、「容器包装」11項目、「商品本体」16項目、「仕組み」3項目の全30項目から成立しており、これらの評価基準や項目は、外部機関・専門家によるアドバイスを踏まえ検討、策定しているとのことだ。

社会が求める環境配慮の視点や要請をタイムリーに取り入れ、今後も必要に応じて継続的に見直しと改善を行うという。
(アスクル商品環境基準  https://askul.disclosure.site/ja/themes/92)

■「アスクル商品環境基準」の取組み姿勢

より環境に配慮した商品をユーザーに提供するために、以下の姿勢でこれからもメーカー・サプライヤーとともに商品の環境対応に取り組んでいくとしている。
1.オリジナル商品の環境スコアを上げていく
2.取組みに賛同するメーカー商品を増やす

■商品ページでの「環境スコア」の確認方法

商品ごとの「環境スコア」は、各商品詳細ページの「商品詳細欄」に掲載。環境スコアは、メーカー・サプライヤーからの情報に基づいて算定するため、情報が入手できない場合は、「スコア未取得」と表示。また、加点方式のため、満点に対するスコアではないとのことだ。

ASKUL Webサイト「商品詳細欄」での表示例

なお、商品ごとの採点項目・採点結果は、「アスクル商品環境基準」ページにリストで公開しているという。

アスクルは今後も、ユーザーや社会の新たなニーズに応える商品・サービスのさらなる拡充に取り組み、すべての仕事場に「うれしい」を届け続けるために、進化を続けていくとしている。

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