スクデット、AIによる不正検知ソリューション「Sift」提供開始 クレカ不正利用などのオンライン詐欺対策に

Ledge.ai
オンライン不正対策事業を展開する株式会社スクデットは10月3日、オンライン不正検知ソリューションを開発・提供するSift Science, Inc.と販売契約を締結し、AIを活用した不正検知ソリューション「Sift Digital Trust & Safety Suite(以下、Sift)」の提供を開始したことを発表した。

「Sift Digital Trust & Safety Suite」とは

Siftは、クレジットカードの不正利用やアカウント乗っ取りなど、オンライン上での不正や悪用をAIにより即時に識別する不正検知・防止ソリューション。チャージバックなどの不正被害の削減と対策の効率化、収益増加を行う。

Siftは2011年のサービス開始以来、BoxやTwilio、DoorDashなどのグローバル企業をはじめとした全世界3.4万以上の多業種のサイト・アプリで利用されており、毎月700億件以上のユーザー行動を収集しているという。

これらのユーザー行動をリアルタイムに学習し、AI・機械学習モデルに反映しているため、より精度の高い検知が可能となる。さらに大規模グローバルネットワークを基盤にした世界共通のモデルや、地域、業種、顧客ごとにカスタマイズされるモデルなど、さまざまな機械学習モデルが複合的に適用されるため、導入事業者が手間のかかる不正ルールのチューニングを行うことなく、サービスに応じた最適な不正対策が可能だ。

Siftは、以下の3種のプロダクトを用意しており、課題に応じて最適なプロダクトを選択できる。

  • 「Payment Protection」:クレジットカード決済時の不正利用や不正な大量購入を防止する。
  • 「Account Defense」:偽アカウントやアカウントの大量作成、乗っ取りを防止する。
  • 「Content Integrity」:フェイクコンテンツやスパムコンテンツの投稿を防止する。

sift提供の背景

コロナ禍により社会全体のデジタル化が急速に進展し、システムの不備を突いた攻撃や情報漏えい事案、消費者を狙うフィッシングメールなどのオンライン詐欺が急増している。サイバー攻撃によるクレジットカード情報の不正利用被害は、2021年には過去最高額となる330億円だという。この状況に対し経済産業省は、2022年6月に「クレジット・セキュリティ対策ビジョン2025」を公表し、各関連企業に対策強化を求めている。

不正対策強化が要請される中、スクデットはEC事業者がよりニーズに適したサービスを選択できるよう、既存のオンライン不正対策ソリューションに加え、AI・機械学習モデルで不正検知を行うSiftの提供を決定したという。

今後の展開

社会全体でDXやキャッシュレス化が拡大することで、不正対策を含めたサイバーセキュリティ対策は、重要度が増している。スクデットは今後も、オンライン不正を防止するソリューションを提供することで、企業のリスクマネジメント強化を支援するとともに安全・安心なデジタル社会の実現に貢献していくという。

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