AMPは、読者に対して、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」に関する調査をアンケート形式にて実施した。

調査結果は以下の通り。

■日本の義務教育にあたる小・中学校に通えない子供が世界では約1.3億人

「SDGs4.質の高い教育をみんなに」では、「無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする」というターゲットが定められている。

しかし、世界では日本の義務教育にあたる小・中学校に通えない子供の人数は約1.3億人に上ると言われている。

そこで、この現状についての認知度を調査したところ、「なんとなく知っているものの、おおよその数までは把握していない」という回答が最も多く50.4%となった。

「知っている」という回答は12.2%で、合わせると約6割の人が世界の教育状況をおおよそでも把握している結果となった。

世界では、日本の義務教育にあたる小・中学校に通えない子供が世界では約1.3億人いることを知っているか

■日本における「質の高い教育」の課題とは

SDGs4において、日本で「質の高い教育」という視点で考えると課題とされていることが多数あるが、特に課題に感じることは何かを調査。

その結果、「家庭間の経済・収入格差により生じる子どもの学力格差」が48.4%で圧倒的に1位に。

子どもの学習環境を整えるにはお金もかかるため、家庭間での経済・収入差が子供の学力にも影響を与えていると考える人が多いようだ。

日本における「質の高い教育」の課題

■SDGs(持続可能な開発目標)についての学習はいつからすべきか

「SDGs4.質の高い教育をみんなに」において、日本の義務教育の過程でSDGs(持続可能な開発目標)についての学習は必要だと思うかを調査したところ、半数を超える56.4%が「小学校低学年から必要」と回答。

また、「小学校高学年から必要」という回答は20.6%となり、7割以上の人が小学校の間でSDGsの教育を組み込むべきだと考えていることがわかった。

■日本でSDGs4の目標達成のために改善すべきことは「貧困問題」

最後に、日本で「質の高い教育をみんなに」をという目標を達成するために改善すべきことは何だと思うかを調査したところ、最も多かったのは「貧困問題」で23.9%となった。

次いで「無償の初等・中等教育の普及」が15.5%、「教員の質の向上」が15.1%と僅差で続く。

日本での現状の課題でも家庭間の経済・収入格差が問題だとあげている人が多かったが、やはり教育と貧困は切り離せない関係にあり、金銭面での不安の解消することが、「質の高い教育をみんなに」という目標達成への道筋なのかもしれない。

日本で「質の高い教育をみんなに」をという目標を達成するために改善すべきこと

【調査概要】
調査内容:SDGs4「質の高い教育をみんなに」における意識調査
調査期間:2022年9月2日~10月11日
調査対象:AMP読者