Amazonは、10月12日に開催するAmazon ECサミットにおいて、販売事業者のブランド構築を手伝いするツールを発表した。
より分かりやすいブランドの訴求が可能になる「商品紹介コンテンツの比較テスト」や「プレミアムAプラスコンテンツ」の提供を開始したほか、商品単位でマーケティングキャンペーンの効果を計測できる「検索分析ダッシュボード」の機能を強化。
これらのツールはいずれも、ブランドの保護・構築のサービス「Amazonブランド登録」に登録されているブランドオーナーの販売事業者が無料で利用できる。
今回発表したツールの概要は以下の通り。
「商品紹介コンテンツの比較テスト」
商品紹介コンテンツの比較テストは、より分かりやすい商品の詳細ページを作成することで、ユーザーの商品購入転換率(コンバージョン率)の向上が期待できる機能。
商品詳細ページ上の商品名やメイン画像、商品紹介コンテンツ(Aプラス)の説明文のABテストを行い、より良い結果が得られたコンテンツを商品詳細ページに自動的に反映させることができる。さらに、Amazonの機械学習によって推奨される商品画像や商品名を確認することができるとのことだ。この機能を導入した海外の販売事業者は、商品詳細ページの最適化を図った結果、売上が最大25%増加したという。
「プレミアムAプラスコンテンツ」
プレミアムAプラスコンテンツは、ブランド構築のために従来から提供していた商品詳細ページに表示される商品紹介コンテンツ「ベーシックAプラスコンテンツ」のアップグレード版。
具体的には、複数のビデオやスライドショー、商品に関するQ&Aなど、訴求力の高いモジュールが追加され、商品詳細ページの内容をさらに充実することができる。この機能を導入した海外の販売事業者は、プレミアムAプラスコンテンツを利用したブランド商品の売上が最大で20%増加しました。
「検索分析ダッシュボード」
検索分析ダッシュボードは、ユーザーの関心や買い物傾向についてのデータを確認できる機能。
今回の機能強化により、ブランドオーナーは検索語句や商品のパフォーマンスデータを、商品単位で確認できるようになったとのことだ。これにより、マーケティング活動の効果を簡単に測り、リピート購入や新規のユーザーの獲得につなげることができるという。
Amazonは、創業当初から中小企業をはじめとする販売事業者のECビジネスを応援するためにさまざまな取り組みを行ってきた。これらのツールは、販売事業者からの要望に基づき提供される。
Amazonでは、ブランドオーナーが新規のユーザーを獲得し、ユーザーとのエンゲージメントを高め、そしてブランドを構築するにいたるまでを手伝いできるよう、引き続き利便性の高いツールの提供に取り組んでいくとしている。