INDEX
ペイパルと、あと払いサービス「ペイディ」を提供するPaidyは、「日本の未来のお買い物白書」と題した調査を実施し、結果を公表した。
■日常化するキャッシュレス決済〜冠婚葬祭や日本文化に関するお金の風習は現金派〜
●2019年のキャッシュレス推進から3年が経つ中、日常の買い物時の支払い方法としてキャッシュレス決済が浸透。80%以上が今後キャッシュレス決済の使用頻度・利用金額を増やしていきたいと回答しており、キャッシュレスでの支払いが、今後より日常化することが予測される。
●今後キャッシュレス決済の使用頻度・金額を増やしていきたいと回答している理由では、「ポイントが貯まること」や「使える場所が多い」、「決済がスムーズ」といった理由が挙がる。
●財布に入れる現金の平均額はキャッシュレス利用前と今後の理想を比べると5,000円少なくなっており、徐々に持ち歩く現金の額が減ることが想定される。利用はスマートフォンが中心だが、今後スマートウォッチやスマートリングなどそのデバイスは多様化する模様。
●一方、ボーナスやご祝儀などお金に関する慣習のキャッシュレス化については、半数以上がボーナス・募金のキャッシュレス化に賛成であるのに対し、香典・ご祝儀など冠婚葬祭や、お賽銭・お年玉など日本文化に関するお金の風習については半数以上が反対と述べている。
■買い物はオンラインとオフラインを使い分け〜オンラインショッピングには潜む面倒も〜
●ライフスタイルに合わせてオンラインとオフラインを使い分ける生活者。 「効率」重視の際はオンライン派、「実体験」を重視する時はオフライン派が多く見られる。
一方、オンラインショッピングのデメリットとして「ID・パスワードなどを忘れてしまう」「商品がちゃんと届くか不安」「初めてのショッピングサイトでの買い物では、個人情報や支払い情報の登録が不安」といった点が挙げられる。
■増えるコンシャスな生活者〜ライフスタイルに合わせて、自身が納得するものを選ぶ〜
●今後買い物をする際に重視したい点として「家族・友人のためになるか」「自己投資」「サステナブル」を挙げる生活者。自分の消費行動について、43.5%が社会的な責任があると感じると回答している。一方で、半数以上は社会的責任を感じていない現状も見てとれる。
●自身の買い物に関する未来像では、「長く使えるものを選択して買い、数年に渡り使い続ける」「トレンドに左右されずに、本当に良いと思ったものだけを買う」が上位に。逆に「1シーズンのみなど着用や使用を限定した買い物をし、すぐにフリマアプリなどで売る」「SNS映えを意識した買い物をする」等は非常に低い数値となった。
■「お金を使う」はネガティブからポジティブへ〜未来に向け賢く自己投資をする生活者〜
●お金を使うことに対しポジティブに受け取っている人の割合は、ネガティブに受け取っている人の約2倍。「自身の消費行動に責任がある」と答えた人は約半数がお金を使うことに対しポジティブだった。
●自己投資をしていると回答したのは全体では約3割だったが、若い世代ほど自己投資をしている割合が高くなっている。また、自己投資をしている人は、お金に関する未来像において「メリハリのあるお金の使い方をしていると思う」と回答。
<調査概要>
【調査地域】全国
【対象者条件】男女18~69歳
【調査手法】インターネット調査
【実査期間】2022年9月1日~9月5日
【サンプル数】計2,000人
<参考>
ペイパル・Paidy『日本の未来のお買い物白書』