富士フイルム、富山県富山市に同社国内初のバイオCDMO拠点新設へ 2026年度の稼働を予定 日本のワクチン生産体制強化に貢献

富士フイルム

富士フイルムは、ライフサイエンス領域の事業成長を加速させるため、同社国内初のバイオCDMO(※1)拠点を富山県富山市に新設すると発表した。

新拠点は、富士フイルム富山化学による設備投資を通じて設立するもので、2026年度の稼働を予定しているという。

なお、今回の新拠点設立は、経済産業省が推進する「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択されているとのことだ(※2)。

同拠点には、海外で培ってきた高度なバイオ関連技術やデュアルユース設備などを導入、バイオ医薬品のプロセス開発・製造受託サービスを製薬企業に提供し、事業成長を加速させていくという。

また、パンデミック時には、受託サービスを通じて、製薬企業による国産ワクチンの迅速開発・供給をサポート。日本政府が主導するワクチンの国内生産体制強化の一翼を担い、日本国民の健康保持に貢献していくとしている。

※1 Contract Development & Manufacturing Organizationの略。生産プロセス開発や安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造まで幅広いサービスを製薬企業などに提供する。

※2 交付予定金額は、来年度に決定される見込み。

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