横浜市は、「デジタルの恩恵をすべての市民、地域に行きわたらせ、魅力あふれる都市をつくる」ことを目的として、「デジタル×デザイン」をキーワードに、デジタル化の方針を示す「横浜DX戦略」を策定し、公表した。
■横浜DX戦略の主なポイント
1.市民や職員が手続等に費やす時間(労力)の削減を重視(フレーム編P14、16参照)
マイルストーンを明確にするため、3つの指針「ピリオド」「ステップ」「バリュー」を設定。その中でも、市民が行政手続等に要する労力の削減、時間価値(バリュー)の創造を重視する。
2.年間受付件数上位100の行政手続を令和6年度までに100%オンライン化(アクション編P8参照)
行政手続年間総受付件数の約9割を占める上位100手続を、スマートフォン対応重点対象として、令和6年度までにオンライン化。
3.「場所を選ばないワークスタイル」実現に向けた取組実施(アクション編P20参照)
「市職員が場所を選ばず組織を越えて連携できるワークスタイル」を実現するためのクラウドサービスを導入し、令和6年度から運用。
4.デジタル区役所の推進(アクション編P24参照)
モデル2区(西区、港南区)を中心に、「書かない・待たない・行かない そして つながる」をコンセプトに、様々な実証実験を展開。
5.創発・共創の仕組み「YOKOHAMA Hack!」を始動(アクション編P51参照)
行政課題(ニーズ)と民間企業等のデジタル技術提案(シーズ)をマッチングするオープンなプラットフォーム
「YOKOHAMA Hack!」を始動し、実証実験を通じて課題解決や価値の創出につなげる。
なお、「横浜DX戦略」は、策定に向け素案に対する市民意見募集(パブリックコメント)を令和4年7~8月に実施、集まった意見を踏まえ、デジタルの活用を得意としない人への対応を追記しているという。
戦略は、全体の方向性を示すフレーム編と、具体的な施策・事業を記載したアクション編で構成し、公表に合わせ、戦略のポイントを市民へ分かりやすく伝える概要版も作成。
横浜DX戦略(フレーム編・アクション編・概要版・テキスト版)は横浜市ウェブサイトにて公開されているとのことだ。