パナソニック産機システムズは、10月3日(※)から神奈川県藤沢市の「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」をはじめとした3か所において、「受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー(以下、ロッカー)」を用いた既築のマンション・住宅団地向け、無人受け取りサービスの実証実験を開始すると発表した。

受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー

同社は、これまで既築の商業施設や食品小売店舗などにロッカーを導入した実績を元に、今回既築のマンション・住宅団地にロッカーを後付け設置するという。

同実証実験では、参加する一次産業事業者や小売事業者が扱う地産の新鮮な農作物・海産物を直接ロッカーへ届けるサービスと、佐川急便と他運送会社が再配達時にロッカーに届けるサービスの2種類を提供。これにより利用者は、24時間都合の良い時間に、配達員と非対面で冷凍・冷蔵品を受け取ることが可能に。

設置後の再配達率の推移や居住者の満足度などを調査し、受け取りサービスの利便性を検証するとのことだ。

ロッカーは、パナソニックグループが代表幹事を務める「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」、「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」内にある「プラウド綱島SST」、野村不動産・関電不動産開発・パナソニック ホームズの3社による分譲マンション「プラウドシティ日吉」に設置するという。

また、利用者の商品理解を深め、魅力を伝える機会として参加事業者によるマルシェの開催も予定しているとのことだ。

同社は、ロッカーを用いて、商品受け渡しの多様化の実現と食で地域とつながる新しい居住コミュニティーの創出に向けて、事業の推進を加速していくとしている。

※ Tsunashima サスティナブル・スマートタウンとプラウドシティ日吉での実証実験は11月1日より開始。