ランサーズは、フリーランスマッチングプラットフォーム「Lancers」において集計したコロナ前後の「フリーランス市場の需要トレンド」を公開した。
コロナ前後の「フリーランス市場の需要トレンド」は、2019年と2021年の職種カテゴリ別の発注数と案件の平均報酬額を抽出、比較してその増加率が大きいものをランキングにしたという。
【コロナ前後の職種カテゴリ別の発注数の増加率TOP10】
コロナ禍ではYouTubeやTikTokなど動画コンテンツが人気となり、サイトや広告なども動画を利用する場が広がっていることに伴い、「動画編集」のカテゴリの発注数の増加率が1位となった。
6位の「音楽・音源・ナレーション」も動画制作に関連するカテゴリ。
また、売上不振や人材不足に悩む企業も増えたことで、さまざまなマーケティング手段や手法をフリーランスの方に発注する企業が増加したことにより、関連する「コンサルティング」カテゴリが2位、「Webマーケティング・集客」が5位、「カスタマーサポート」が9位にランクイン。
さらに、オンラインミーティングなどが普及し、これまで対面で行っていた営業の仕事もオンラインでできるようになったことから「営業」が3位、「セールス・ビジネスサポート」が4位、「資料作成サポート」が10位と営業職に関連したカテゴリが多くランクインしていることも特徴的とのことだ。
【コロナ前後の職種カテゴリ別の平均報酬額の増加率TOP10】
同ランキングでは、コロナ禍前後で1件あたりの平均報酬額が増加したカテゴリをランキングにしたもの。
1位は「企画・PR」カテゴリがランクイン。コロナ禍でこれまで通りの商品が売れなくなったり、来店機会が減ったことで顧客へのオンライン上での宣伝、広報活動の発注数が増加し、報酬額にも影響が出たようだと同社は考察している。
発注数のランキングと同様に、マーケティング関連の需要が高く「リサーチ・分析・解析」が2位、「ECサイト構築・運用」が6位、Webサイトの「運営・更新・保守・SNS運用」が8位にランクインする結果となった。
ランサーズは、今後も「フリーランス市場の需要トレンド」が人々の生活様式とともに変化していくのか、定着していくのか、定期的にリサーチして発表していくとのことだ。
【調査概要】
【コロナ前後の職種カテゴリ別の発注数の増加率TOP10】
調査方法:
「Lancers」内で2019年と2021年の発注者の依頼をカテゴリ毎に抽出し2019年に対する2021年の発注数の増加率を算出(1月1日〜12月31日を1年とする)
【コロナ前後の職種カテゴリ別の平均報酬額の増加率TOP10】
調査方法:
「Lancers」内で2019年と2021年に依頼された案件の1件あたりの平均報酬額をカテゴリ毎に抽出し2019年に対する2021年の増加率を算出(1月1日〜12月31日を1年とする)
<参考>
ランサーズ『コロナ前後の「フリーランス市場の需要トレンド」』