「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発するSkyDriveと、Volatus Infrastructure, LLC(以下、Volatus)は、双方の事業開発および市場拡大に向け、バーティポートに関する業務提携の覚書を2022年9月1日に締結したと発表した。
■ 同提携の背景と今後の取り組み
SkyDriveは現在、小型で電動、2人乗りの空飛ぶクルマ「SkyDrive式 SD-05型」(以下「SD-05」)の開発に取り組んでいる。2021年10月には、国土交通省がSD-05の型式証明申請を受理し、日本で初めての型式証明取得を目指して開発を推進しているとのことだ。
Volatusは、米国の空飛ぶクルマ業界において、”accessible”をキーワードとしインフラの標準化を推進している。また、Volatusは同社の製品やサービスのコストを、誰もが利用できるような価格に保つことに尽力しているとのことだ。
SkyDriveは、Volatusが米国において提供するバーティポートや充電ステーションなどを空飛ぶクルマの運航に不可欠なインフラの一つとして活用することを検討しているという。
また、Volatusが将来日本市場にバーティポートや充電設備などを提供する際には、SkyDriveの機体も離着陸可能となるよう、協力する予定です。両社は、空飛ぶクルマの社会実装という共通の目標に向かって、今後も協業していくとしている。
■ 各コメント
SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏
Volatus社はアメリカのウィスコンシン州を始め、米国内の多くの州で常設のバーティポートの建設を計画しており、SkyDriveはそのバーティポートの活用を検討しています。両社の協業により、エアモビリティの普及に向けた活動が促進されると確信していす。
Volatus Infrastructure, LLC 共同創設者 Grant Fisk氏
SkyDriveとのアライアンス締結は、世界のeVTOL業界にとって大きな前進です。私たちが協業することで、社会に最高のeVTOLサービスを提供し、この新しいモビリティを、より迅速に普及させることができます。また、SkyDriveは物流ドローンも手掛けており、当社が貨物ハブを作る上でも、重要な役割を果たしてくれると考えています。