LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesisは、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」において、NFT無料配布機能(エアドロップ)を10月より提供開始することを発表した。
NFT市場は、2021年から海外において人気のコンテンツを活用したNFTトレーディングカードやアートのNFTなどを機に爆発的に広がり、国内においても多くの企業がNFT事業に参入し、毎日さまざまなNFTプロジェクトがリリースされている。
このようにNFTに関する情報が溢れるなか、SNSを活用したユーザー向けのNFTイベントの実施やメタバース空間を活用したNFTのプロモーション実施など、NFTをより多くのユーザーに知ってもらうためのマーケティング施策の事例も急速に増加。
このような流れを受けLINE NFTは、企業やコンテンツホルダーが自社のNFTを簡単にユーザーに触れてもらうきっかけを創出するツールとして、多数のユーザーに無料でNFTを配布することが可能なNFT無料配布機能(エアドロップ)の導入を決定したという。
不特定多数のユーザーへNFTを配布することで、企業やコンテンツホルダーは自社NFTを知ってもらうだけではなく、NFTを入り口としたユーザーへの自社サービスの認知や興味・関心の向上が期待できるとしている。
■NFT無料配布機能(エアドロップ)とは
エアドロップ(Airdrop)は、NFTを無料で配布する機能を指し、NFTをユーザーにプレゼントするという意味から「Giveaway(ギブアウェイ)」とも呼ばれているという。海外のNFT市場では、NFT潜在層ユーザーへのアプローチや新規ユーザーの呼び込みを目的に、NFTマーケティングに多く利用されているとのことだ。
■LINE NFTにおけるNFT無料配布機能の特徴
1)ブロックチェーンに関する開発知識が無くても簡単に利用可能
これまで企業やコンテンツホルダーがLINE Blockchain基盤のNFT無料配布機能を開発するには、LINEのブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers」を活用する必要があったという。
しかし、今回のNFT無料配布機能の導入で、企業やコンテンツホルダーは、開発工程を踏まずに簡単にユーザーへNFTを配布することが可能となる。
2)ユーザーは簡単かつ手軽にNFTの受取が可能
ユーザーは、エアドロップNFT受取用のQRコードを読み取った後、国内約9,200万人が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」から手軽に始められる「LINE NFT」のアカウントから簡単に受取ることができる。
受け取ったNFTは、デジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet 」において保管・管理が可。
3)各種イベントやキャンペーンにおいて多数のユーザーへのNFT配布が可能
例えば、ライブやコンサートなどのイベント来場者へのNFT配布やSNSを用いた各種キャンペーンなどでのNFT配布など、企業やコンテンツホルダーとユーザーとの接点を創出するマーケティングツールとして活用が可能となる。
LINE Xenesisは、今後も“誰ひとり取り残さない”NFTの世界を目指し、NFTを所有することによる楽しみなど、さまざまなNFT体験をユーザーに提供していくとのことだ。