コーセーは、環境省が実施する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」へ参加し、コーセーを代表するスキンケアブランド「雪肌精」の中から「雪肌精クリアウェルネス」シリーズを対象に、製品のライフサイクルを通じたCO2排出量を数値で可視化する取り組みを開始すると発表した。
同事業では、製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのCO2排出量である「カーボンフットプリント」(以下、CFP)の、算定および表示・活用に関する先進的なロールモデルを創出することで、CFPの取り組み拡大や脱炭素に貢献する製品・サービスの選択を促すことを目指しているという。
同社は、環境省から委託されたボストンコンサルティンググループの支援のもと、CFP算定を行うとともに、利用者への分かりやすい表示などについて検討していくとしている。
同社グループは、2030年に向けたサステナビリティ戦略と目標をまとめた「コーセーサステナビリティプラン」中で、2040年までにCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル、2030年までにSBT1.5℃目標に準じたCO2排出量削減目標を掲げ、脱炭素戦略を推進。
「雪肌精」は、2009年より雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトを通じて、自然保護活動に寄附する支援活動や地球の環境保全に対する啓発活動などを継続してきた、同社のサステナビリティ推進活動を牽引するブランドとしている。
また、「雪肌精クリアウェルネス」は、‟つくり方にも透明感を”というメッセージを掲げ、環境負荷の低いパッケージへの切り替えや製造方法の見直し検討など地球環境へ配慮した商品設計を行っているとのことだ。
「雪肌精」は、環境保全活動に加えて、バリューチェーン全体で環境負荷を減らすものづくりを推進することで、よりよい環境をつくっていくことを目指しているという。
今後も同社グループは、中長期ビジョン「VISION2026」で掲げる「KOSÉ Beauty Partnership(コーセービューティパートナーシップ)」のもと、同社グループと関わりのある、あらゆるステークホルダーと連携して、脱炭素社会の実現に向けた取り組みをグループ全体で加速させていくとのことだ。