メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチンのパイオニアであるバイオテクノロジー企業のモデルナ(NASDAQ:MRNA)は、オミクロンBA.4/5に対応するCOVID-19追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.222が米国食品医薬品局(FDA)から緊急使用承認(EUA)を受けたことを発表した。
今回、初回免疫又は初回追加接種を受けた18歳以上を対象にmRNA-1273.222 (50μg)の追加接種が承認されたという。
mRNA-1273.222(50μg)の追加接種には、BA.4/5のスパイクタンパク質をコード化したmRNA 25μgと新型コロナウイルスの起源株をコード化した25μgのmRNAが含まれているとのことだ。
モデルナの最高経営責任者ステファン・バンセル(Stéphane Bancel)氏は「モデルナの最新の追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.222がFDAの承認を受けたことにより、オミクロン変異株に対するより広範な免疫応答を米国民に提供できることになります。特に屋内で集まる機会が増える季節に向けて、現在最も流行している新型コロナウイルスの変異株、オミクロンBA.4/5に対応する追加接種を受けることは、人々が自身を守るために行える公衆衛生上の重要な対策になります。FDAの果断なリーダーシップに感謝しています」と述べている。
オミクロン亜系統BA.4/5に対応するmRNA-1273.222は、米国FDAの勧告に基づいて開発しており、本日の承認は、mRNA-1273.222に関する前臨床データ並びにモデルナが開発したオミクロン株に対応する別の追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.214の第2/3相臨床試験から得たデータに基づいているという。
さらに、増え続ける膨大なリアルワールドエビデンスは、この最新の2価ワクチンのベースである、モデルナの最初のCOVID-19ワクチン(mRNA-1273)の有効性と安全性を明確にしています。mRNA-1273.222の第2/3相臨床試験は、十分な被験者の登録のもとで現在進行中であり、最初のデータは今年後半に得られる予定としている。
モデルナの最新の追加接種用2価ワクチンは、近日中に全米のワクチン接種会場で接種可能になる予定。
mRNA-12733.222は、米国国防総省の化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)及び米陸軍契約司令部により、契約番号W58P05-22-C-0017で購入されているとのことだ。