メルカリとソウゾウは、鳥取県南部町と連携し、公民連携による空き家利活用として「メルカリShops(メルカリショップス)」にてまだ使える家財等の販売を開始すると発表した。

なお、自治体と連携した空き家対策はメルカリグループとして初の取り組みとのことだ。

鳥取県南部町、メルカリとソウゾウが連携

国土交通省の調査によると、国内の空き家は約849万戸(2018年時点)と約20年間で1.5倍に増加し、管理されていない空き家による災害や景観、衛生問題など地域住民の生活環境への影響が全国的な課題となっている。

南部町は、これまでにNPO法人 なんぶ里山デザイン機構と連携し、空き家の改修・片付け費用の助成やサブリース、空き家を活用した移住者受け入れなど先進的な取り組みを進めている一方で、家財の片付け費用の負担増や片付けの担い手不足、また捨ててしまう家財のなかにはまだ利用できるモノがあるなど、複数の課題が顕在化していたという。

ソウゾウは、スマホ1つで誰でも簡単にネットショップを開設できるEコマースプラットフォーム「メルカリShops」を運営しており、今回南部町と連携し、空き家に残る家財などをEC販売することで、空き家対策をしながら地域活性化に繋げる支援を実施に至ったとのことだ。

■支援内容

「メルカリShops」上で、まだ使える家財などを南部町とNPO法人が連携して販売。売上金は、継続した空き家の利活用事業のために活用される。

また、空き家家財の「メルカリShops」での販売サポートといった町の事業に携わった地域住民へは売上から報酬が支払われるため、地域経済の活性化も見込むことができるとしている。

また、メルカリの運営するフリマアプリ「メルカリ」においても、空き家対策の一環として住民自ら「メルカリ」での出品方法を学ぶ「メルカリ教室」を実施。

さらに「メルカリ寄付」機能の寄付先に南部町を追加することで、集まった寄付金を空き家対策への財源として活用するという。

メルカリグループは、南部町での空き家を利活用したまちづくりを推進するとともに、家財のリユースによる資源の有効活用とごみ排出量削減を通した循環型社会の実現を目指すとのことだ。