JR東日本、通勤定期運賃の変更認可を申請 首都圏の朝のピーク時間帯前後に利用で割安となる「オフピーク定期券」のサービスを来年3月から開始

jr-east

JR東日本では、コロナ禍により社会で高まっている3密回避や混雑緩和への強いニーズを踏まえ、首都圏の朝のピーク時間帯前後にシフトして利用してもらう代わりに、今よりも割安となる「オフピーク定期券」のサービスを来年3月から開始する予定であると発表した。

あわせて、通常の通勤定期券は若干の値上げをすることで、全体として増収とならないという想定のもと定期運賃に価格差を設け、これによる「オフピーク通勤」の促進を通じて利用の平準化と混雑緩和に取り組んでいきたいと考えているとのことだ。

これに伴い、国土交通大臣に通勤定期運賃の変更認可申請を実施。

1.オフピーク定期券とは
オフピーク定期券は、平日朝のピーク時間帯以外の時間帯(オフピーク時間帯)にのみ利用できる、通常の通勤定期券より割安なSuica通勤定期券。

首都圏の朝のピーク時間帯前後に利用で割安となる「オフピーク定期券」のサービスを来年3月から開始

2.オフピーク定期券発売開始及および運賃改定時期
2023年3月

3.設定区間
東京の電車特定区間(下図のエリア)内完結となる区間

設定区間

4.定期運賃
○オフピーク定期運賃は、現行より約10%値下げした額とするという。
○東京の電車特定区間内完結となる通常の通勤定期運賃については、現行より約1.4%値上げした額を認可申請したとのことだ。

なお、通学定期券にはオフピーク定期券の設定はなく、現行の運賃から変更はない。

グリーン定期券・FREX(東京~大宮・東京~新横浜間等)にはオフピーク定期券の設定はないが、その価格は通勤定期運賃と料金相当額の合算額であることから、通常の通勤定期運賃の値上げに伴い価格も値上げとなる。

また、上記のように通勤定期運賃の値下げ・値上げを行うが、これにより同社の定期運賃収入全体としては増収とならないと想定しているとのこと。

来年3月からの通常の通勤定期券・オフピーク定期券の発売額は、上記の定期運賃に「鉄道駅バリアフリー料金」(1箇月280円、3箇月790円、6箇月1,420円)を加算した額となる。鉄道駅バリアフリー料金の詳細は2022年4月5日のプレスリリース(以下のリンク)に記載。
https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho01.pdf

モバイルバージョンを終了