Adobe(以下、アドビ)は、チームデザインツールを手がけるFigmaを200億ドルで買収したことを発表した。

アドビ、デザインツール「Figma」を買収

Figmaは、製品を共同開発するチームのためのデザインプラットフォーム。

チームのブレーンストーミング、デザイン、そしてより良い製品を作る過程の始まりから完成までを支援するとし、ツールの統合やワークフローの簡素化、チームやタイムゾーンを越えたコラボレーションなど、Figmaは設計プロセスをより速く、より効率的に、そして楽しくし、全員が同じ考えを持つことを可能にするという。

今回の買収についてアドビは、「中核となるクリエイティブテクノロジーにおける素晴らしい専門知識と、ウェブベースのコラボレーションアプリケーションのためのプラットフォームを共同で提供します。」と説明。

アドビは、Figmaが構築してきたチーム、製品、コミュニティは今後継承していく方針とし、Figmaの共同設立者でありCEOであるディラン氏と数ヶ月間、ビジョン、情熱、目的を共有し、刺激を受けながら会話を重ねてきたとしている。

アドビは、「ディラン氏は引き続き自主性を持って事業を運営し、チームは我々と密接に協力して、顧客の問題を解決するためにアドビの最高の技術を導入し、私たちのコア技術を使用して新しい創造的能力を引き出し、市場におけるFigmaの成功を継続させます。また、教育に対する彼らのコミットメントも共有しています。」とコメント。

学生や教育者のために今後も無料で提供される予定だという。

買収は、規制当局とFigma株主による承認を経て2023年に完了する見込みとのことだ。