空き家活用と北海道栗山町、空き家の相談専門サービス「栗山町アキカツカウンター」開設 手続きの手間を一本化
空き家活用（以下、アキカツ）と北海道・栗山町（以下、栗山町）は、9月15日より、アキカツが運営する空き家の相談専門サービス「栗山町アキカツカウンター」を栗山町役場内に開設したことを発表した。
空き家所有者から相続や名義変更などの相談を受けた場合、行政ができる対応は申請書などの書類を渡すまでであり、あくまで手続きは本人次第であることが空き家の利用促進に繋がらない要因の一つとなっている。
アキカツと栗山町は、今年7月に締結した「地域活性化起業人制度」による連携協定を踏まえ、空き家活用の専門家を派遣し、空き家の利用促進に向けた準備を進めてきたという。
その第一弾として、空き家の相談専門サービス「栗山町アキカツカウンター」を設置、アキカツが運営を行う事で、空き家の全ての相談や手続きの手間を一本化するとのことだ。
「栗山町アキカツカウンター」の利用料は基本無料、フリーダイヤルか専用ウェブサイトより申し込み手続きが必要となる。栗山町に空き家を所有している人や栗山町に親族が空き家を所有している人であれば、栗山町以外に住んでいる人でも相談が可能。
栗山町の空き家所有者による問い合わせ状況は多い年で20件と年々増えてはいるものの、コロナ禍や働き方の変化から、移住希望者の問い合わせが所有者からの問い合わせの約2倍となっており、これまで以上に空き家所有者の動きを促す必要性が出てきたという。
また、空き家所有者は売却を希望しているが移住希望者は賃貸を希望しているなど、ニーズのミスマッチも発生しており、空き家所有者の抱えている課題をヒアリングし、解決策を助言するような仕組みづくりも必要であったという。
アキカツ取締役COOである李賢模氏は、「アキカツカウンターは、業者の手配だけではなく、空き家所有者の悩みも解決する相談窓口」としており、空き家の利活用に向けて所有者と一緒に伴走することで空き家の利用を促進し、移住者の増加につなげたい考えだとしている。