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マネーフォワードは、2022年7月、企業で年末調整を行う担当者や年末調整を提出する側の従業員を対象に、「クラウド型年末調整ソフトの導入状況」「マイナンバーカードの作成状況」など、年末調整に関する市場調査を実施し、結果を公表した。
1.年末調整担当者への調査結果
■年末調整業務に負担を感じている年末調整担当者は全体の60.0%
「毎年の年末調整業務に負担を感じているか」と質問したところ、22.2%が「とても負担に感じる」、37.8%が「やや負担に感じる」と回答し、年末調整業務に負担を感じている担当者は、60.0%という結果となった。
■負担が大きいと感じている業務の上位3つは「年末調整書類の配布と回収」「書類の転記作業」「申告書類の郵送での提出」
次に「年末調整において負担に感じていること」を尋ねると、「従業員への年末調整書類の配布・回収」が40.8%、「回収した書類の内容の転記作業」が38.3%、「税務署や市区町村に、申告書類を郵送で提出すること」が36.0%となった。
紙の書類での運用によって、担当者の負荷が大きくなっていると考えられるという。
2.従業員への調査結果
■負担に感じているのは「手書きで申告書を記入すること」「申告書の記入方法がわからないこと」
「年末調整において負担に感じること」を質問したところ、「手書きで申告書を記入するのに、時間や手間がかかること」が33.7%、「申告書の記入方法がよく分からないこと」が30.9%、「記入した申告書を郵送や手渡しで会社に提出すること」が15.8%という結果に。
年末調整が紙で運用されているために、手書きの手間や提出の不便さがあり、また限られたスペースでの記入方法の案内などによる従業員側の負荷も大きくなっていることが考えられると同社は考察している。
■年末調整の書類提出がオンラインで完結したら楽になると思っている従業員が全体の84.9%
「年末調整の書類提出をオンラインで完結できたら楽になると思うか」という質問には、55.7%が「そう思う」、29.2%が「どちらかと言えばそう思う」と回答し、オンラインで完結できたら楽になると思う従業員は、84.9%という結果となった。
■調査概要
調査実施期間:2022年7月
調査方法:Fastaskを用いたインターネットリサーチ
調査対象ユーザー:年末調整の担当者436名、年末調整の回答者1099名
<参考>
マネーフォワード『2022年度 年末調整に関する市場調査』