9月6日、衛星通信を活用した事業開発に取り組むSpace Compassとアメリカ・カリフォルニア州の通信企業Skyloomが、地球観測市場向けにリアルタイム、大容量かつクラウド対応のデータ伝送サービス提供に関する新たな協業に向けた検討に合意したと発表しました。

Space Compassは、日本電信電話(NTT)とスカパーJSATが2022年7月に設立した合弁会社です。衛星事業者向けに、静止軌道(GEO)衛星を経由することで、準リアルタイムに膨大な衛星データを地上へ高速伝送する光データリレーサービスや高高度プラットフォーム(HAPS)と衛星を用いた低遅延の通信サービスの提供を計画しています。

Skyloomは2017年に設立されたスタートアップ企業です。宇宙通信インフラ基盤を開発、構築、運用することでリアルタイムのデータ伝送の実現を目指しています。

両社はSkyloom の最先端通信ネットワークシステム技術を活用し、2024年にアジア上空のGEOに光データリレー衛星の初号機を打ち上げる予定です。その後も順次GEOに衛星を投入し、2026年までに地球をグローバルにカバーしたサービス展開することを視野に、協業に向けた検討を進める計画です。

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参考

Space Compass と Skyloom が地球観測市場向け光データリレーサービス提供に向けた新たな協業の検討に合意