ソフトバンクと慶應義塾大学SFC研究所、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」10月より本格始動へ 次世代の情報インフラを研究開発

慶應義塾大学SFC研究所(以下、SFC研究所)とソフトバンクは、5G(第5世代移動通信システム)やBeyond 5G/6Gなどの先端技術を活用した次世代の情報インフラを研究開発する場として、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)に「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を2022年6月に設立し、10月から本格的に始動させることを発表した。

キャンパス内の5Gネットワーク/5Gの基地局

SFC研究所とソフトバンクは「デジタルツイン・キャンパス ラボ」の設立に向けて、2021年からSFCに自営の5Gネットワークをスタンドアローン(Stand Alone)構成で構築し、3次元高精度地図や点群データを活用してキャンパス空間をデジタル化するなどの準備を進めてきたという。

「デジタルツイン・キャンパス ラボ」では、5GやBeyond 5G/6Gなどを活用して、各種センサーや動画像認識、空間センシングなどによるキャンパス空間のより精緻なデジタル化や、物理空間(実際のキャンパス)と仮想空間(デジタル化したキャンパス)の相互連携による問題発見や課題解決、自己位置推定技術などの研究開発を行う予定とのことだ。

また、これらの情報を扱う上でのプライバシーやセキュリティーに関する課題の研究も進め、規格化や標準化などを見据えた次世代の情報インフラを創出するための基盤として研究開発を推進していくとしている。

キャンパスの3次元高精度地図/キャンパスの点群データ

なお、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」の始動に先立ち、2022年9月29日にシンポジウムを開催。

同シンポジウムでは、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」での取り組みの概要や今後の予定、将来の構想についてご説明する予定だという。

SFC研究所とソフトバンクは、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」というフィールドを活用し、先端技術による次世代情報インフラの研究開発を学生と共に推進していくとのことだ。

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