明治は、2022年11月1日出荷分および受注分より順次、牛乳類、ヨーグルト、プロテイン飲料、宅配専用商品、乳幼児用粉ミルクの価格改定を実施すると発表した。

現在、飼料価格の高騰などにより生乳生産コストは上昇しており、国内生乳生産者の経営は厳しい状況となっているという。

こうした中、同社は国内生乳生産者の経営状況を改善するとともに、生乳生産基盤を維持し、今後も牛乳・乳製品の安定供給をおこなっていくために、全国の指定生乳生産者団体と2022年11月1日より生乳取引価格を引き上げることで合意したとのことだ。

また、世界的な需要拡大などの影響により、海外乳原料、油脂といった原材料価格は上昇している。さらに、原油価格高騰の影響による物流費コストや包装材価格の上昇に加え、エネルギーコストなどの諸経費も高止まりの状態が続いているという。

同社においては、これらのコスト上昇を吸収すべくさまざまな対策を講じてきたが、現状の価格による販売の継続が難しい状況となったため、今般、下記の商品群について価格改定を実施すると発表した。

今後もコスト上昇の吸収に向けた対策を継続しておこなうとともに、引き続き安全で高品質な商品をユーザーに届けられるよう努めていくとしている。

1.対象商品群
(1)牛乳類 15品
(2)ヨーグルト 58品
(3)プロテイン飲料 15品
(4)宅配専用商品 17品
(5)乳幼児用粉ミルク 10品
 合計115品

2.改定内容
改定率
 希望小売価格:2.0~7.5%
出荷価格※:2.8~6.1%

カテゴリーごとの詳細
2022年11月1日出荷分より

牛乳類(15品)出荷価格※:2.8~5.5%
ヨーグルト(58品)希望小売価格:3.6~6.3%
プロテイン飲料(15品)希望小売価格:2.0~6.5%
宅配専用商品(17品)出荷価格※:3.0~6.1%

2022年11月1日受注分より
乳幼児用粉ミルク(10品)希望小売価格:7.4~7.5%