旭化成・ファミマ・伊藤忠、プラスチック資源循環プロジェクトを葛飾区内のファミマ1店舗で開始 Webアプリで回収からリサイクルまで確認できる

旭化成、ファミリーマート、伊藤忠商事および伊藤忠プラスチックス(以下、CIPS)は、資源循環社会の実現に向けたデジタルプラットフォーム構築プロジェクト「BLUE Plastics(Blockchain Loop to Unlock the value of the circular Economy、ブルー・プラスチックス)」の取り組みの一環として、使用済みペットボトルを回収BOXに投函したあと、リサイクル素材に加工されるまでを、スマートフォンのアプリでトレース(追跡)できるサービスの実証実験を、2022年9月26日から、東京都葛飾区内のファミリーマート1店舗で開始すると発表した。

実証実験の期間は11月25日までの約2か月間を予定しており、アプリの稼働状況や、消費者の行動変容、再生プラスチックの利用促進に与える影響などを検証するとのことだ。

◆実証実験の概要

1.実施店舗と期間

・ファミリーマート立石五丁目店(東京都葛飾区)
・2022年9月26日から11月25日まで(予定)

2.実証実験の内容

サービスの利用者が、ファミリーマートの店頭(屋外)に設置された専用の回収箱に、使用済みペットボトルを投入。その際、利用者は回収箱に記載された二次元コードをスマートフォンで読み取り、投入したペットボトルの本数をアプリ上で登録する。

登録後は、投入した日時ごとに、ペットボトルが、現在、リサイクルプロセスのどの段階にあるのかを確認できるようになる。

確認できるのは、投入日時から、回収・輸送状況を経て、工場でペットボトルが加工され粒状のペレットになるまでとなる。同実証実験では、こうしたリサイクル状況の可視化が消費者の行動にどのような影響を与えるかなどを検証するとのことだ。

●アプリ上で確認できる主な項目
・ペットボトルを投入した日時と本数
・リサイクルによって削減されるCO2排出相当量
・回収されたペットボトルの輸送状況や、工場での再生加工状況
など

●アプリの画面イメージ

アプリにペットボトル回収の登録を行った日数に応じて、切り株の妖精をイメージしたオリジナルキャラクターが成長し、お花を咲かせるという。どんどん成長させて、キャラクターの変化を楽しんでほしいとしている。

●回収BOX用掲示物のイメージ

<同実証実験に関するウェブページ>
・取り組みの概要やスマホでの操作画面などを確認できる。
https://www.blue-plastics-project.com/ecoproject/

3.同実証実験の技術的概要

同実証実験は、旭化成が2021年に発足させた資源循環社会の実現に向けたデジタルプラットフォーム構築プロジェクト「BLUE Plastics」に基づいて実施される。

このプラットフォームでは、日本アイ・ビー・エムのブロックチェーン技術を活用することでリサイクルチェーンにおけるデータ改ざんを防ぎ、トレーサビリティを担保することができるという。

☆同実証実験の協力パートナー企業

【リサイクルチェーン企業】
・明和運輸
・利根川産業
・アース・グリーン・マネジメント
・遠東石塚グリーンペット

●実証実験の概要図

今後、旭化成、ファミリーマート、伊藤忠商事およびCIPSは、同実証を含む一連の取り組みを通じて、デジタルプラットフォームによるトレーサビリティの価値を確認し、さらなるプラスチック資源循環を推進していくとしている。

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