ゼンリンデータコムと、NX総合研究所は、ゼンリンデータコムが持つ屋内外高精度測位情報の活用技術とNX総合研究所の倉庫作業分析ツール「ろじたん」を組み合わせることにより、物流センター内や工場内等の生産現場におけるヒト・モノ・クルマの状態の可視化を実現し、生産性を改善するためのサステナブルな取り組みを支援するサービスの提供を開始したと発表した。
昨今、物流センター内や工場内の現場では、市場環境の急激な変化にも対応できるサプライチェーンの構築が求められているという。その一方で、原料・資材・労働コストが高騰する中、生産・物流コストの低減を目指し、市場に対して魅力的な価格で商品を投入し続けることは企業の生命線であるともいえるとのことだ。
また、測位技術を含むIoT製品が安価に入手できるようになったことで、生産現場の特殊な環境下においても、運営に欠かせない様々な情報収集が時系列に簡単に取得できるようになった。
その結果、取得した情報を数値化・指標化し、これまで把握できなかった視点での改善活動を両社のノウハウ・技術を使って継続的に支援することが可能に。
ゼンリンデータコムの高精度測位技術による動線滞在エリア・停滞動作把握に加え、NX総合研究所の「ろじたん」で取得可能なヒトの作業状態、投入工数、さらには、フォークリフト・リーチフォーク・運搬車のクルマの稼働状況・積載走行比率を把握することを組み合わせた総合的な情報可視化サービスの展開を推進するとしている。
■今後の展開
生産・物流現場においては、生産機械・構内運搬装置等の様々な機器も存在するという。これらの機器も準備/起動/稼働/段取替/メンテナンス/停止等の状況把握が必要で、ヒト・モノ・クルマとの共同作業により、高い生産性を生み出しているともいえるとのことだ。
両社は、様々な情報が収集可能なIoT機器を連動して、データを組み合わせることで生産性のボトルネックを可視化し、継続的な生産性改善につながるデータ分析可視化サービスを目指すとともに、生産改善・技術改善コンサルティングが可能なパートナーの募集も行い、幅広い領域でのサービス展開を目指していくとしている。