西尾信用金庫は、ATMで利用者自身が大量の紙幣・硬貨を入金できるサービスを開始すると発表した。
日立チャネルソリューションズが提供する「大口入金セルフ化ソリューション」によって、営業店窓口で取扱いしていた大量の紙幣・硬貨の入金がATMで可能となるという。なお、大量硬貨入金装置付きATMの稼働は、金融機関で全国初とのことだ。
西尾信用金庫は、店舗業務のデジタル化・セルフ化を推進し本人確認ソリューションや税公金収納ソリューションをいち早く導入するなど、従来から利用者へのサービス向上とともに業務効率化に取り組んでいるという。
また、窓口での処理に時間を要する大量の紙幣・硬貨の入金取引についても、利用者の待ち時間短縮と事務負担の軽減を図るため、利用者自身がATMで入金できるサービスを検討してきたとのことだ。
また日立チャネルソリューションズは、ATMの高機能化による窓口業務のセルフ化シフトなど、利用者の利便性、金融機関における店舗業務の効率化を支援する「窓口業務改革=ブランチトランスフォーメーション(BX)」を推進。
大量の紙幣・硬貨の入金業務を窓口からATMへシフトするため、ATMと大量硬貨入金装置を連動するシステムの開発も進めていたという。
今回両者の取組みにより、大量硬貨入金装置付きATMによる大口入金セルフサービスを開始することができ、更なる利用者サービスの向上と窓口業務の効率化を期待できるとのことだ。
■大口入金セルフサービスの概要
稼働開始日
9月12日:本店営業部、刈谷支店相談プラザ出張所/計2台
運用手順
①「大口入金セルフサービス」を利用者に対し、専用カードを貸与。
②利用者は専用カードを使用し、大量硬貨入金装置付きATMにて、大口入金の操作を実施。
③紙幣についてはATMの紙幣入出金口へ200枚単位で繰り返し投入し、硬貨については大量硬貨入金装置へ投入し、取引を進める。
特徴
●一度の入金取引で最大紙幣900枚と硬貨700枚の取扱いが可能。
●大量硬貨入金装置付きATMは、通常の入出金等のATM取引でも利用可能。
※大量硬貨入金装置はローレルバンクマシンの製品。

西尾信用金庫は今後、利用状況を見極めながら、大量硬貨入金装置付きのATMの設置を拡大していくとのことだ。