Appleは、これまでで最も先進的なAirPodsである第2世代のAirPods Proを発表した。
新しいH2チップのパワーにより、AirPods Proはアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの大幅なアップグレードなど、画期的なオーディオパフォーマンスを実現し、これまで以上に没入感あふれる空間オーディオを体験するための独自の方法も提供するという。
ユーザーは、メディア再生と音量調整を軸部分から直接できるタッチコントロールのほか、より長くなったバッテリー駆動時間、まったく新しい充電ケース、より優れた装着感のための追加のイヤーチップサイズを楽しめるとのことだ。
AirPods Pro(第2世代)は、9月9日よりオンラインおよびApple Storeアプリケーションで注文受付を開始し、9月23日より販売を開始するという。
画期的なオーディオ
軽量でコンパクトなボディに搭載された新しいH2チップのパワーにより、素晴らしい音響体験が実現し、前世代のAirPods Proと比べて最大2倍のノイズキャンセリングを実現。
AirPods Proは、新しい歪みの少ないオーディオドライバと専用のアンプにより、さらに豊かな低音域と透き通るほどクリアなサウンドをより広い周波数域で届けられるようになったとのことだ。
最高のオーディオ体験は優れたインイヤーフィットなしでは完成しない。AirPods Proの魔法のような体験をより多くのユーザーに届けるために、新しいXSサイズのイヤーチップを同梱したとしている。
外部音取り込みモードは、ユーザーが周囲の世界とのつながりを保ち、認識できるようにするという。適応型環境音除去は、このユーザーが気に入っている機能をさらに進化。パワフルなH2チップにより、通過する車のサイレン、工事の音、さらにはコンサートでの大音量スピーカーなどの大きな周囲のノイズをオンデバイス処理で抑えることができ、日常的により快適なリスニングが実現するという。
高精度で没入感あふれるサウンド
パーソナライズされた空間オーディオにより、AirPodsのリスニング体験はさらに没入感あふれるものになるとのことだ。
音の感じ方は、頭や耳の大きさと形状によりそれぞれ。ユーザーはiPhoneのTrueDepthカメラを使って、自分専用に正確に調整されたリスニング体験を実現する空間オーディオのパーソナルプロファイルを作成できる。
ユーザーは、音楽、映画、テレビ番組でパーソナライズされた空間オーディオを、ダイナミックヘッドトラッキングと共に、iPhone、iPad、Mac、そしてApple TVで楽しめるとのことだ。
便利な機能
AirPodsファミリーでユーザーから愛されてきた魔法のような体験は、次世代のAirPods Proでさらに向上するという。すべてのAppleデバイスに瞬時にペアリングできるため設定が簡単で、iOSの設定にある新しいAirPods専用セクションでAirPodsの機能に簡単にアクセスしてコントロールできるとのことだ。
ユーザーは別のデバイスを使わずにメディア再生をコントロールして、音量を上げることができるように。AirPods Proのタッチコントロールにより、軸部分を軽く上または下にスワイプしてすばやく音量を調整できる。
軸部分を押して音楽の変更や電話への応答などの様々なことができるほか、「Hey Siri」と話しかけてハンズフリーでリクエストすることもできる。進化した内蔵の肌検出センサーにより、さらに正確に再生のオンとオフを切り替えられるので、より長いバッテリー駆動時間が実現。
長くなったバッテリー駆動時間
AirPods Proは第1世代よりも再生時間が1時間半長くなり、アクティブノイズキャンセリングをオンにした状態では、合計で最大6時間の再生が可能。ケースを使って4回のフル充電を加えると、ユーザーはアクティブノイズキャンセリングをオンにした状態で合計で最大30時間の再生を楽しむことができる。これは前世代よりも6時間長くなっているとのことだ。
旅行時にさらに融通がきくように、MagSafe充電器、Qi規格の充電マット、Lightningケーブルに加え、Apple Watch充電器でもAirPods Proを充電できるようになったとしている。
まったく新しい充電ケース
AirPods Proには耐汗耐水性能を備えた新しいデザインの充電ケースが同梱され、ストラップループが付属しているため、いつでも手の届くところにあるとのことだ。
「正確な場所を見つける」機能により、U1を搭載したiPhoneのユーザーは、方向のガイドを確認しながら充電ケースを見つけられるという。充電ケースは内蔵スピーカーも備え、より大きな音を出せるため、見つけるのがさらに簡単になるとのことだ。
ユーザーは、好みのポーズのミー文字、アニ文字、選りすぐりのステッカーなど、独自のミー文字で充電ケースをパーソナライズできる。刻印を始めるには、Apple Storeアプリケーションでミー文字を作成してアップロードするという。
AirPodsと環境
AirPods Proは、すべてのマグネット部品に100パーセント再生希土類元素を使用するなど、環境に対する影響を最小限に抑えるための数多くの素材と特長を有しているという。
今回初めて、複数のプリント基板のメッキに100パーセント再生金を使用しているとのことだ。ケースも、メインロジックボードのはんだ付けに100パーセント再生スズを使用し、ヒンジに100パーセント再生アルミニウムを使用。
AirPods Proは、水銀、BFR、PVC、ベリリウムなどの有害な可能性のある物質を使用していない。再設計したパッケージでは、外側のプラスチック包装を取り除き、パッケージの90パーセント以上を繊維ベースの素材で作り、2025年までにすべてのパッケージからプラスチックを完全に取り除くというAppleの目標に一歩近づいたとのことだ。
今日、Appleはカーボンニュートラルなグローバル企業であり、2030年までに製造サプライチェーンおよび製品ライフサイクル全体で100パーセントカーボンニュートラルを達成するよう取り組んでいるという。
これは、販売されるすべてのApple製デバイスで、部品製造、組み立て、輸送、ユーザーの利用、充電、そしてリサイクルや素材の回収まで、気候変動への影響をネットゼロにすることを意味するとしている。