ソフトバンクは、2023年4月に開校予定の私立高等専門学校「神山まるごと高専」が、社会を切り開くデジタル人材や起業家の育成を目指して募集する「スカラーシップパートナー」に参画し、2022年度中に神山まるごと高専に関して10億円の支援を実施すると発表した。
これによりソフトバンクは、神山まるごと高専における学費の実質無償化の実現に貢献。
また、起業支援やテクノロジーに関する教育プログラムの提供などを通して、神山まるごと高専におけるデジタル人材や起業家の育成を支援するとともに、将来の日本をリードするような人材輩出に寄与することを目指すとのことだ。
近年日本では、人口減少などを背景にDX(デジタルトランスフォーメーション)の需要が高まる一方、DXを推進するためのIT(情報技術)人材の不足が課題となっているという。
また、政府は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、スタートアップへのさまざまな支援策を打ち出すなど、官民連携によるスタートアップの育成・創出に向けた動きを本格化。
このような状況の下、ソフトバンクは「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の土台に、社会を切り開くデジタル人材や起業家の育成を目指す神山まるごと高専の理念に賛同し、スカラーシップパートナーに参画して、学費の実質無償化に向けた支援を行うことを決定したとしている。
今後、ソフトバンクが持つDXや起業家育成、スタートアップ支援、プログラミング教育などに関する知見・ノウハウを生かしながら、神山まるごと高専に対してインキュベーションプログラムやSDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みの一環として実施しているテクノロジーを活用した教育プログラムの提供などを計画しているという。
その他、ソフトバンクの通信サービスやICT(情報通信技術)ソリューションの提供などを通して、充実した教育環境の実現に取り組むとのことだ。
ソフトバンクは、通信事業を基盤に、最新技術を活用して新規事業を創出することでさらなる成長を目指す「Beyond Carrier」戦略の下、DXを通した社会課題の解決などの取り組みを実施。
また、2011年に開始した新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」や2021年に設立した子会社のSTATION Aiによる愛知県のスタートアップ支援事業などの取り組みを通して、起業家精神の醸成や起業支援、スタートアップの支援を行っているという。
ソフトバンクは、これらの取り組みで培った経験を基に、神山まるごと高専におけるデジタル人材や起業家の育成を強力に支援していくとのことだ。