ユーグレナは、東京都および屋形船東京都協同組合の協力のもと、9月6日から期間限定で、隅田川の屋形船の運航に同社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用することを発表した。

屋形船乗船時の様子
左から、船宿三浦屋代表 新倉健司氏、屋形船東京都協同組合理事長 佐藤勉氏、東京都知事 小池百合子氏、同社代表取締役社長 出雲充氏

運航初日の6日には、同社代表取締役社長の出雲充氏、東京都知事の小池百合子氏、屋形船東京都協同組合理事長の佐藤勉氏、船宿三浦屋代表の新倉健司氏が屋形船に乗船したという。

東京都は、都民・事業者等への働きかけを通じて、電力のHTT(Ⓗ減らす・Ⓣ創る・Ⓣ蓄める)の推進およびゼロエミッション東京の実現に向けた対策を進めており、その一環として今回の取り組みが実現。

屋形船の燃料には、主にディーゼル燃料(軽油)が使用されているが、今回使用した「サステオ」は、バイオマス(生物資源)を原料とし、船舶のディーゼルエンジンに対して内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料だという。

この「サステオ」は、燃料を使用する際の燃焼段階ではCO2(二酸化炭素)を排出するが、原料であるバイオマスが成長過程で光合成する際にCO2を吸収するため、排出するCO2の量が実質的にはネットゼロとなり、カーボンニュートラルの実現に貢献する技術として期待されているとのことだ。

なお、「サステオ」を屋形船の燃料として使用するのは、同取り組みが国内初となる。

同社は、持続可能な地球社会の実現に向けて、環境負荷低減に貢献するため、今後もバイオ燃料「サステオ」の普及を目指すとしている。

■概要

運航期間:
2022年9月6日から約1週間

運航会社:
船宿三浦屋

運航ルート:
浅草橋~お台場周辺
なお、視察の運航ルートは、浅草橋~新大橋周辺