三菱地所、「丸ビル」が開業20周年 常盤橋・有楽町へ続く「丸の内再構築」はNEXTステージへ

三菱地所

三菱地所は、1998年に丸の内エリアの価値創造に向けた取り組み「丸の内再構築」を公表し、現在、丸の内再構築は「NEXTステージ」として、主に常盤橋・有楽町において、地方連携をはじめ、アーティストなど多彩な人が集う多様性あふれるまちづくりを進していることを発表した。

丸の内再構築の初弾プロジェクトとして2002年に建て替えた「丸ビル」は、おおよそ10年毎に「第1ステージ」「第2ステージ」「NEXTステージ」と区切り、まちづくりを推進。2022年9月6日で開業20周年を迎え、丸ビルの建替えを皮切りに20年で18棟の再開発が完了しているとのことだ。

【左】建替え後の丸ビル【右】近年の丸の内仲通り

三菱地所は1890年に明治政府から土地の払下げを受けて以降、丸の内エリアの開発・再開発を継続的に手掛けてきたとしている。

近代日本の黎明期には、日本で初めて本格的な賃貸オフィスのビジネス街を整備し、高度経済成長期においては旺盛なオフィス需要に応え、大規模ビルへ建て替えを実施。

バブル崩壊後、「都市再生」の機運が高まろうとしていた1998年には「丸の内再構築」を公表、丸の内エリアにおいて連続的に複数棟を建て替えるとともに、まちづくりの方向性を「ビジネス特化型」から「来ることが楽しくなり、さまざまな交流ができる多様性を持ったまちづくり」へ大きく転換。

【左】1923年竣工の初代丸ビル【右】建替え前の丸ビル

丸の内再構築における賑わい創出の一環として、周辺地権者や地元自治体とともにメインストリートの「丸の内仲通り」を再整備し、道路をオープンカフェや実証実験、イベント等に活用。

ポスト・コロナにおいては、「就業者28万人×8時間から、多様な就業者100万人×最適な時間、交流し価値を生み出すまち」を目指すなど、まちのあり方も変化させ続けているという。

丸の内の現在とこの20年の変化

■丸ビル(丸の内ビルディング)概要

所在地:
千代田区丸の内二丁目4番1交通:JR・東京メトロ丸ノ内線「東京」駅直結
敷地面積:
10,029.45㎡
構造・規模:
鉄骨造(地上)、鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)、地上37階地下4階塔屋2階
延床面積:
159,838.66㎡
設計・監理:株式会社三菱地所設計
施工:丸ビル建築工事共同企業体ほか
着工:1999年4月
竣工:2002年8月開業:2002年9月6日

なお、20周年の丸ビルと15周年の新丸ビルは2023年春にかけて順次リニューアル予定としている。

三菱地所は、今後も引き続き、時代や社会の要請を先取りしたまちづくりを通じて未来に貢献していくとのことだ。

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