広告デザイン制作会社・アイム、オフィストイレに生理用ナプキンを設置する「置きナプ」プロジェクトを実施

「フェムテック・フェムケアがある毎日をデザインする」をテーマに結成した、クリエイティブチーム「femoop(フェムープ)」。

プロジェクトの一環として、femoopが所属しているアイム、ブレインズ・ネットワークの社内トイレ3か所に生理用品を設置し、社員やユーザーが自由に使える「置きナプキンプロジェクト(通称置きナプ)」の取り組みを始めたと発表した。

広告デザイン制作会社・アイム、オフィストイレに生理用ナプキンを設置する「置きナプ」プロジェクトを実施

女性社員の声から生まれた「置きナプ」プロジェクト

プロジェクトのきっかけは、femoopが実施した社内アンケート「ひとりひとりの生理事情」から見えた、女性社員の「声」であったという。

職場での生理の困りごととして「仕事の効率が落ちる、集中できない」、「経血で服や椅子を汚してしまわないか心配」という、生理中は集中しづらい環境に置かれていること。そして、職場に求められていることのひとつが「生理用品などの備蓄品」であることがわかったとのことだ。

職場での生理の困りごと

とくに「生理用品などの備蓄品」については、突然の生理に慌てながら急いで生理用品を買いに行く、打ち合わせが続いて買いに行けないといった精神的な負担もあり、緊急を要する時に、職場に備蓄としてあるのを望んでいることがわかったという。

いつでも慌てずに生理用品が使える環境があることで、「安心して仕事に集中できる」、「仕事の効率化につながる」サポートになると考え、同プロジェクトを始動。

ごきげんをデザインで——「置きナプ」プロジェクトで大切にしたこと

ひとりひとり個人差のある生理事情。ひとりでも多くの社員に理解してもらえる、理解し合える環境をつくるために。デザインとことばで、わかりやすく伝わるように工夫したという。

●空気や人の手に触れないよう、衛生面に配慮した「収納ケース」

安心して使ってもらうために。生理用ナプキンは薬機法の医薬部外品の規制を受けているため、取り扱いや設置方法など衛生面にもっとも気を配ったという。

さまざまな素材や形状を検討した結果、外袋のまま収納できるフタ付きタイプのケースを採用。また、東京オフィスは貸しスタジオを併設しているので、スタジオを利用するユーザーも安心して使用できるように配慮しているとのことだ。

●憂うつな生理の日が、少しでもごきげんな日になれるような「デザイン」

「femoop からの贈り物」をプレゼントの箱で表現。ごきげんを感じさせる、華やかで楽しいカラーリングにしたとのことだ。

設置するナプキンはメーカー・サイズ・形状がわかるようにし、補充した日を記載することで、不安なく安心して使ってもらえるように配慮。

憂うつな生理の日が、少しでもごきげんな日になれるような「デザイン」

​●施策の背景から完成までひと目でわかる「プロジェクトボード」

女性社員だけではなく、男性社員にも気軽に読んでもらえるよう、femoopのイラストレーターがプロジェクトの流れをイラストで表現。

「生理用品」というテーマにもかかわらず、メンバー同士の会話のやりとりによりテンポよく読み進められ、楽しい制作現場の様子も伝えているとのことだ。

施策の背景から完成までひと目でわかる「プロジェクトボード」
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