ローソンは、一部店舗において、店内厨房スペースを活用し、新たにフレッシュバナナ、冷凍フルーツなどを使用した“デザートドリンク”を提供するカフェ事業「MACHI café+(マチカフェプラス)」の展開を開始すると発表した。

同事業では、既設の店内厨房スペースを活用し、フレッシュバナナや冷凍フルーツなどを使用したドリンクやソルベを提供するという。

展開店舗は、店舗クルーさんの知識やスキルに応じて社内認定している「ファンタジスタ」の在籍を条件とし、導入基準を設けて選定。本格展開に先立ち2021年6月から順次東京都と埼玉県の3店舗で実験販売を行い、2022年9月1日に千葉県の1店舗で本格展開を開始。

また、9月15日には埼玉県の1店舗で展開を開始し、2022年度中には関東地区の13店舗(実験販売の3店舗を含む)、2025年度までに全国の500店舗での展開を目指していくとしている。

ローソンでは、2011年に展開を開始した店内淹れたてコーヒー「MACHI café(マチカフェ)」の初期段階の2012年から、コーヒーに関する知識や接客などのスキルが優秀なスタッフを認定し、接客や店舗業務の向上につなげる「ファンタジスタ制度」を設けている。

現在では、「MACHI café」の他、「接客」や「店内厨房」など4つの分野別で20,000人を超えるクルーさんが認定を受けているとのことだ。

また、ローソンでは店内の厨房スペースで弁当やサンドイッチなどを調理する「まちかど厨房」を、約9,000店舗で展開している(2022年8月末時点)。

ローソンならではのファンタジスタ制度と店内厨房を活用する今回の取り組みは、カフェメニューの提供だけではなく、高いスキルを持つ優秀な店舗人財活躍の場を提供し、人財の定着にもつながると考えているとのことだ。

実験販売では、女性を中心に家族や子ども連れ、またZ世代などの購入が多く、新たな需要を生みだし、平均で約6,000円の売上となったと報告。

今回販売するメニューは、実験販売で好評たったフレッシュバナナを使用した「バナナエスプレッソスムージー」、「バナナミルクスムージー」などドリンクとソルベの計9品目。レジで注文をした後、フレッシュバナナやフルーツの加工、ホイップクリームなどのトッピング作業を既設の店内厨房スペースで行う。 

展開店舗ではメニューボードの設置に加え、英語表記で「店名+CAFE」と記すなど、カフェをイメージした店内装飾で利用客に分かりやすく訴求するという。

■デザートドリンクの調理、展開イメージ  

■展開メニュー例

ローソンは、今後もユーザーの変化に対応したローソンだからできる商品やサービスの展開を進めていくとしている。