パナソニックは、欧州で需要が拡大しているA2W(ヒートポンプ式温水暖房機)の生産体制強化に向け、チェコ工場に対して2025年度までに約200億円の投資を行うと発表した。
大気中の熱を集めて利用するヒートポンプ式温水暖房機は、化石燃料を用いた従来の燃焼系暖房に比べてCO2排出量を抑えることができる環境に配慮した暖房システムとして、欧州で需要が伸びている。
同社は、2018年からチェコ共和国・ピルゼン市にある工場、パナソニックAVCネットワークスチェコ(以下、PAVCCZ)でA2Wの室内機生産をスタートし、欧州市場に密着した迅速な対応、地産地消を進めてきたという。
現在欧州では、環境意識の高まりやエネルギー事情により、急速にガスから電気への転換が進んでおり、需要の増大に応える生産体制の構築が急務となっているとのことだ。
今回の投資により、PAVCCZでは現在の室内機生産に加え、来年度には室外機の生産も開始し、2025年度には年産50万台規模の体制に引き上げることを目指すとしている。
■チェコ工場概要
名称:
パナソニックAVCネットワークス チェコ(有)
Panasonic AVC Networks Czech, s.r.o.
所在地:
U Panasoniku 1, 320 84 Plzen, CZECH REPUBLIC
設立:
1996年3月13日
事業内容:
ヒートポンプ式温水暖房機、ブルーレイディスクプレーヤー/レコーダーの製造