ソフトバンクは、自社の事業活動や電力消費などに伴い排出する温室効果ガス「Scope1」および「Scope2」に加え、取引先などで排出される温室効果ガス「Scope3」も含めた事業活動に関係する全ての温室効果ガスの排出量(サプライチェーン排出量)を、2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」の実現に取り組むことを決定したと発表した。
同社は、自社が直接排出する温室効果ガス「Scope1」と、他社から供給された電気などの使用に伴い間接的に排出する温室効果ガス「Scope2」の排出量を、2030年までに実質ゼロにする「カーボンニュートラル2030宣言」を2021年5月に発表し、温室効果ガスの削減に取り組んでいる。
今回新たに長期的な目標として取り組む「ネットゼロ」では、その実現に向けてSBTi(Science-based Targetsイニシアチブ)が2021年10月に策定した「ネットゼロ基準」を視野に入れ、まずは同社における2023年度の「Scope3」の温室効果ガス排出量を、2022年度比で2.5%削減することを目指すという。
同社は、持続可能な社会の実現に向けて、気候変動問題の解決に貢献することは企業の責務と認識しているといい、AIなどの最先端テクノロジーを活用するとともに、取引先などとも連携して「ネットゼロ」に関連する取り組みを強力に推進し、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。