NTTデータは、ドイツ子会社であるNTT DATA Business Solutions AG(以下、NDBS社)を通じて、SAP S/4HANAのマイグレーションに強みを持つドイツのNatuvion GmbH(以下、Natuvion社)を買収することを発表した。

同買収により、NTTデータはS/4HANAを中心とするSAPクラウド・デジタルビジネスを強化するとのことだ。

NTTデータグループは、2022年5月に発表した新中期経営計画において「Realizing a Sustainable Future」を掲げ、未来に向けた価値をつくり、様々な人々をテクノロジーでつなぐことで、利用者とともにサステナブルな社会を実現することを目指しているという。

グローバル事業の更なる成長に向け、それぞれの地域で期待される市場成長に合わせ、業務・資本提携を含めた積極投資による事業拡大を行っている。

NDBS社はSAPソリューションのコンサルティングおよびマネージドサービスをグローバルに展開しており、多くの利用者のビジネストランスフォーメーションをサポート。

グローバル市場において、SAP S/4HANAマイグレーションを含むSAPクラウド・デジタル関連サービスの利用者需要がますます高まっている一方で、その実現に向けては、高度な専門性を有するデジタルおよびコンサルティング人材の存在が不可欠となっているという。

Natuvion社は、SAP S/4HANAマイグレーション、クラウドシフトおよびデータマネジメントの分野において高度な専門性を有し、NDBS社のビジネスパートナーとして欧州を中心に多くの実績を構築。

NTTデータは、同買収を通じ獲得したNatuvion社のSAPクラウド・デジタルビジネスに関するケイパビリティに加え、NTTグループ各社との連携をより一層加速させることで、グローバルでSAP関連サービスの展開を加速するとしている。

NTTデータは、今後も買収を含めた継続的な投資を通じて成長を加速させるとともに、事業を支える人材力・組織力の最大化を進め、事業の成長および社会課題の解決に貢献していくとのことだ。