Looop、Heliatekの有機薄膜太陽電池を国内独占販売 超軽量で太陽光の設置が難しい荷重制限のある場所へも設置が可能

再生可能エネルギーを中心としたエネルギーサービス事業者のLooopと、自立したグリーンな未来をすべての人にをミッションに掲げる、有機薄膜太陽電池の研究開発における世界的なリーディングカンパニーのHeliatek(ヘリアテック)GmbH(以下、Heliatek)は、数々の受賞歴を持つHeliatek太陽電池の設置販売と普及を目的として、日本における独占的パートナーシップを締結したと発表した。

■軽量の曲げられるフィルム形状

Heliatek社の有機薄膜太陽電池「Heliasol®」は、超薄型フィルム状で、超軽量で曲げることができる。

架台を必要とせず様々な素材の設置面に直接貼り付けることが可能で、従来の太陽光の設置が難しいとされてきた荷重制限のある場所へも設置が可能なことを特長としている。

これにより耐荷重の乏しい屋根や、穴を開けられない屋根、平坦ではない屋根や壁面にも導入が可能となり、日本における脱炭素やGX(グリーントランスフォーメーション)を推進する新たなソリューションとして期待されているとのことだ。

■CISと同等の発電量

Heliatek社の有機薄膜太陽電池は量産可能なものの中でも高い発電効率を有している。Looopは2020年10月より立命館大学との産学共同研究で、国内で初めて有機薄膜太陽電池の実証実験を行い、既に実用化されている化合物太陽電池(CIS)と同等の発電量を有していることを確認したという。

■環境負荷を低減

Heliasolのカーボンフットプリントは1キロワットアワーあたり10g未満で、非常に環境負荷の低い製法で生産されているという。

さらに、重金属などの有毒物質や希少な材料も含んでいないため、将来的な廃棄も容易であるとのことだ。

有機薄膜太陽電池は発電1キロワットアワーあたりのCO2排出量が一般的なシリコンパネルと比較して圧倒的に少なく、環境負荷を大幅に低減できる点も特長であるとしており、Heliasolは希少な材質の枯渇にも左右されることのない、環境に優しく未来のための太陽光といえるという。

なお、国内での販売はIEC認証を取得次第、2022年度内を予定。

【Heliatek社製有機薄膜太陽電池の特長】

●軽量かつ柔軟に設置ができる
軽量かつ柔軟性があり、従来の太陽光が設置できなかった低荷重制限の屋根、壁面や曲面への設置が可能。また陸屋根等にも追加架台や工事不要で、背面に付随する接着剤のみで簡易かつ安価な設置が可能。

●環境負荷が少ない
1キロワットアワーあたり10g未満のカーボンフットプリントで、高温・真空プロセスが不要で有毒物質や希少な物質も含んでいないため、製造時の消費エネルギーが少なく、廃棄時の工数も少ない。

【製品スペック】
●Heliasol®436-2000(ヘリアソル436-2000)
標準構成品:有機薄膜太陽電池
外形寸法:2000 x 436 x 1.8 mm(※ジャンクションボックスを除く)
重量:2kg/平方メートル未満
公称最大出力: 50W・55W
保証内容:製品5年保証、出力20年保証

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