楽天グループ(以下、楽天)は、運営するフリマアプリの「楽天ラクマ」において、「リユース品(中古品)の利用」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。
■リユース品の再販として売られている商品を「購入したことがある」ユーザーは約5割
「以前に購入したリユース品の中で、出品者も元々新品ではなくリユース品として購入していて、再びフリマアプリに出品されたリユース品だったことがあるか」と質問したところ、「ある」と答えたユーザーが47.8%となった。
リユース品をさらにリユース品として購入することが最も多い商品カテゴリについては、「レディースファッション」が30.1%と最多、次いで「エンタメ/ホビー」が24.2%、「キッズ/ベビー/マタニティ」が13.0%という結果に。
■リユース品の再販として売られている商品を購入した理由は「ほとんど使っておらず状態が悪化していないから」が最多
次に「リユース品として再出品された商品を購入した理由(複数回答)」について質問したところ、1位は「ほとんど使われておらず、状態が悪化していないから」が51.7%で最多に。
2位が「中古品の中古は、さらに安いから」で28.2%、3位が「中古でも価値が落ちにくいから」で20.3%となり、4位以降は「使う回数が限られているので」が14.5%、「自分も、使用後に売るつもりだから」が14.0%と続いた。
同社は、中古品の中古は値段がさらに下がりお得に買えるという点から、物の状態の良さと価格のバランスが良いことが購入のきっかけになっていると分析している。
また、フリーコメントで「本は一度読んだら売る」「買った服に飽きたらすぐに売る」という回答があったことから、自身が再度売却する前提で、2度目、3度目のリセールバリューを意識しているユーザーもいる結果となった。
■リユース品が再販されることについて「状態が良ければ何ら問題ない」が9割以上
「元々リユース品として使われた商品がさらにリユース品として出品されることについてどう思うか(複数回答)」について質問したところ、90.4%が「状態が良ければ、何ら問題ない」と回答。
次いで「状態が悪すぎる物は買いたくないが、きちんと写真や説明が載っていれば問題ない」が47.5%、「自分も要らなくなったら売れるので、ありがたい」が44.8%となった。
■リユース品として買った物をフリマアプリやリユースショップでさらに「出品・売却したことがある」ユーザーは5割以上
「以前に購入したリユース品が要らなくなった時に、フリマアプリやリユースショップでリユース品としてさらに売却した経験」について質問したところ、「ある」と答えたユーザーが53.8%を占めた。
■リユース品を再び出品・売却したことのある商品カテゴリの最多回答は「レディースファッション」、次いで「エンタメ/ホビー」「キッズ/ベビー/マタニティ」。売却した理由は「ほとんど使っておらず状態が悪化していないから」
上記質問で「ある」と答えた14,177名に、「その商品のカテゴリ(単一回答)」について質問したところ、1位が「レディースファッション」で32.2%、2位が「エンタメ/ホビー」で22.7%、3位が「キッズ/ベビー/マタニティ」で14.5%という結果に。
また「自身が購入したリユース品をさらに売却した理由(複数回答)」について質問したところ、最も多かった理由は「ほとんど使っておらず、状態が悪化していないから」で38.5%となった。
2位が「捨てるより、売った方がお金になるから」で37.2%、3位が「実際の物が、思っていたイメージと異なったから」で31.6%、4位が「サイズアウトしたから」で24.3%と続いた。
同社はカテゴリごとに売却理由を分析し、リユース品を売却するメリットがそれぞれ異なることがわかったという。
「レディースファッション」カテゴリでは、「実際の物が、思っていたイメージと異なったから」の理由が最も多かったことから、買い物に失敗した際に気軽に売れることがメリットになっていると考えられるとのことだ。
「エンタメ/ホビー」カテゴリでは、「捨てるより、売った方がお金になるから」の理由が最も多く、本やゲームを利用し終わったから売る、というフリーコメントも多く集まったという。「推しや趣味が変わったから、アイドルグッズを手放す」という回答もあったとのことだ。
また、「キッズ/ベビー/マタニティ」カテゴリを選んだユーザーの理由は、「サイズアウトしたから」が6割以上と最も多く、使用期間が限られる子供服やマタニティ服・グッズは、自身や子供が使い終わったら他の人に再利用してもらいたい、と考えるユーザーが多いことがわかったとしている。
同社は、リユース品を商品状態に応じて何度も売り買いすることに抵抗がないユーザーがフリマアプリやリユースショップの利用者の中に一定数いることによって、物が人から人へと循環していく意識が構築され、フリマアプリとリユースショップを介して三次流通、四次流通をも生み出していると考察している。
【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:「楽天ラクマ」ユーザー
回収サンプルサイズ:26,332サンプル
調査期間:2022年7月22日から7月25日
調査実施機関:「楽天ラクマ」