キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、女性755名を対象に「キャリアと子供」についてアンケートを実施し、結果を公表した。

正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開している。

キャリアと子供

【Q1.将来、子供はほしい?】

『女の転職type』会員に将来、子供がほしいと思うかどうかを聞いたところ、「結婚して、子供がほしい」が最も多く42.8%となった。

なお、「わからない」を除くと、「結婚はしたいが、子供はほしいと思わない」「結婚も、子供も、望まない」が次いで多くなっており、約3割の人が子供を望んでいないことがわかった。

将来、子供はほしいか

【Q2.子供がいることでキャリアのプラスになることは、どんなことだと思う?】

子供がいることでキャリアのプラスになることは、どんなことだと思うかを尋ねると、子供がいない人もいる人も、1位「子供がいる人の立場が理解できる」、2位「視野が広がる」、3位「お金を稼ぐモチベーションが上がる」という結果に。

一方「タスク管理がうまくなる」は、子供がいない人は16.0%なのに対し、いる人は33.2%と約2倍となっており、子供を持ってこそ実感するプラス面とのことだ。

子供がいることでキャリアのプラスになること

【Q3.子供がいることでキャリアのマイナスになることは、どんなことだと思う?】

逆に、子供がいることでキャリアのマイナスになることは、どんなことだと思うかを尋ねると、子供がいない人もいる人も、1位「勤怠の乱れで迷惑をかける」、2位「体力的につらい」、3位「新しい仕事に挑戦しづらい」となった。

また、「給料が減る」「転職しづらい」は、子供がいない人といる人で10%以上のギャップがあり、その他のコメントとしては「残業、接待、出張はしにくい」「女は子育てという古い考えの上司の下では働きづらい」などがあがった。

子供がいることでキャリアのマイナスになること

【Q4.総合的に見て、子供がいることは、キャリアにとってどう影響すると思う?】

総合的に見て、子供がいることは、キャリアにとってどう影響すると思うかを尋ねたところ、子供がいない人もいる人も「どちらかといえばマイナスに働く」が最も多く約3割となった。

プラスに働くと答えたプラス派の割合は、子供がいない人31.6%に対し、いる人は36.7%とその差は5.1%。一方、マイナスに働くと答えたマイナス派の割合は、子供がいない人42.0%に対し、いる人は50.2%とその差は8.2%とやや広がる結果に。

総合的に見て、子供がいることはキャリアにとってどう影響するか

【Q5.キャリアのために、妊娠の機会を先延ばしにしたことある?】

キャリアのために、妊娠の機会を先延ばしにしたことがあるかどうかの質問に対しては、「ある」18.3%、「ない」81.7%で「ない」が大多数となった。

また、年代別に見てみると、30代の「ある」が他の年代に比べて高くなっている。

妊娠の機会を先延ばしにしたことがあるか

【Q6.卵子凍結、したいと思う?】

子供がいる人を除き、卵子凍結をしたいと思うかどうかを尋ねると、「わからない」が1位で48.0%、次いで「したくない(できない)」が35.9%でした。「近いうちにしたい」「将来的にはしたい」と、今後意向がある人は15.7%で、「すでにしてる」はわずか0.4%となった。

また「近いうちにしたい」「将来的にはしたい」と答えた人に、今はまだしていない理由を尋ねると、1位「卵子凍結についてまだ十分に調べられていない」67.5%、2位「金銭的な負担が大きい」64.9%と6割以上の人が回答。次いで「自分の結婚、妊娠のビジョンがまだ描けていない」が51.9%で3位となった。

【左】卵子凍結したいか【右】今はまだしていない理由

【調査概要】
調査期間:2022年6月30日~7月11日
有効回答数:755名
調査対象:『女の転職type』会員
調査方法:Web上でのアンケート

<参考>
女の転職type『第55回「キャリアと子供」/データで知る「女性と仕事」