補助金ポータルは、H.I.F.およびアカウティングプロとH.I.F.のAI定性与信審査技術を活用し、補助金の交付決定を受けた企業に対し、当該交付決定債権の流動化によるブリッジファイナンススキーム「補助金前払いくん」を実施するための基本合意を行ったと発表した。
補助金ポータルは、補助金・助成金の情報をデータベース化し展開、さらに申請書の作成から支給までの活用支援を行う月間100万人のユーザーが活用する国内最大級の補助金・助成金専門の公的支援メディアを運営。
国の2022度予算は、一般会計の総額が107兆6000億円。省庁、自治体を含めると10,000種類以上の公的支援策が存在している。しかし、多くの企業が公的支援の存在すら知らず、機会損失が生まれている現状があるとしている。
従来、補助金を活用する際は申請を行い、採択結果を経てから一旦は事業者が全額負担で設備投資等を行い、補助金を受け取るまで、長いものでは1年以上の期間を要する補助金もあり、中小企業の資金繰りを圧迫している背景もあったという。
同施策は、こうした事業者の課題を解決するためのファイナンススキームとなるという。
事業者は補助金の交付決定がされた後、「補助金前払いくん」を活用することで、将来的に受け取れる補助金を先に資金化することが可能に。
また、その資金をもとに設備投資を行うことができるため、今まで設備投資をしたくても先に資金が用意できないことから補助金活用を諦めていた事業者の課題の一助を担えるサービスとなっているとのことだ。
■スキームの概要
同件スキームの対象となる補助金は以下の3種類。スキーム概要は下図の通りとなる。なお、対象となる補助金は現時点のものであり、順次追加予定としている。
●事業再構築補助金
●ものづくり補助金
●IT導入補助金
今回、3社の持つ特長と、これまで培ってきたノウハウを連携させ、事業資金を必要とする全ての事業者の事業発展に貢献していくとのことだ。