YKK APの現地法人であるYKK APアメリカは、ジョージア州メーコン市に取得した敷地に、新たな住宅用樹脂窓工場を建設すると発表した。
新工場は、販売エリアである米国南部6州の住宅用樹脂窓増販に向け、製造供給能力強化と市場競争力のある製造供給体制構築を目的に建設。高速道路のインターチェンジに近接し、主要な荷揚げ港からも3時間と交通アクセスのよい立地としている。
建設後、現在2か所に分散するメーコン工場の製造機能をすべて移管予定としているとのことだ。
YKK APアメリカ社は、2021年度、強い住宅需要に支えられ過去最高の売上高を達成したという。重点施策として「商品戦略の強化および製造基盤強化による収益体質強化と事業規模拡大」を掲げ、今回の用地取得により新たな工場を建設することで、さらなる拡販に向けて製造供給体制を再構築するとしている。
新工場では、樹脂素材、ガラスから、窓の加工、組立までの一貫生産体制を構築。日本の樹脂窓製造ラインである「APWライン」で採用している自動化技術を展開し、生産性を現行から212%とする計画に。
また、建屋は窓からの自然光を取り入れ、屋根・壁の断熱化により省エネ性能を高め、CO2排出量を削減。更にカーボンニュートラル実現に向けて、創エネ技術の段階的な導入を検討しているという。
また、製造ライン内や倉庫・出荷工程における重量物作業の自動化・省人化を図り、作業者にとって働きやすい環境を構築していくとしている。
今回の工場建設については、米国の地元行政府からも歓迎されているとし、ジョージア州Brian Kemp知事からは、ジョージア州のコミュニティとYKK APの関係を一層強化するものと、ステートメントを発信しているとのことだ。