野村アセットマネジメントは、同社資産運用研究所が実施した「投資信託に関する意識調査」を公表した。
野村アセットマネジメントでは2005年から投資信託に関するアンケート調査を継続的に実施し公表しており、今回の調査は、投資信託の保有者率、投資信託を保有するきっかけ、証券投資支援制度の利用状況・意向など、資産形成に関する各テーマについて調査を行ったとのことだ。
【調査結果の要点】
■投資信託の保有者率は2019年度を底に小幅な上昇傾向にあることを確認。
年代別の投信保有者率を見ると、他の年代と比べ20代、30代の増加幅が大きく、これらの世代において投資信託の活用を通じた資産形成の広がりが見られた。
■投資信託を保有するきっかけとして、20代、30代ではNISA制度、特に「つみたてNISA」の割合が高く、これらの制度が資産形成をはじめるための一助となっていることがうかがえる結果に。
■投資信託を保有していない理由は「投資をする資金がないから」「何を買ってよいかわからないから」「損をする可能性が高いと思うから」が上位を占めた。
こうした点を踏まえると、投資信託のさらなる普及のためには、少額から投資ができることや商品・制度などの解説をはじめ、わかりやすい情報提供が求められると同社は考察している。
同社は今後も、資産運用・資産形成の支援における一助となるよう、投資信託や証券投資支援制度を活用した取組み状況などを把握・分析し、情報提供を行っていくとのことだ。
【調査概要】
調査対象:20歳以上の24,153名
調査方法:インターネットによる調査
調査期間:2022年3月22日~28日
<参考>
野村アセットマネジメント『投資信託に関する意識調査』