オンラインツアーの参加経験、10%にも満たず 2年間で緩やかに増加も世代間のギャップが顕著に

LifeTimeTechLaboは、2022年8月、繰り返す新型コロナウィルス感染症の流行下におけるオンラインツアーのマーケット動向を把握するため、2020年7月以後(6か月ごと)のオンラインツアー参加経験を聞くインターネット調査を実施し、結果を公表した。

【調査結果詳細(抜粋)】

オンラインツアーに1回以上参加したことがあるという回答は、2020年7~12月の6か月の間では「5.2%」だったのに対し、2022年1~6月では「7.0%」となり、その割合が1.8ポイント上昇したとのことだ。

グラフからは、現状のオンラインツアーの参加経験割合が10%にも満たず、さらに徐々に増加傾向にあるように見受けられるものの、その増加率は非常に緩慢なことがわかる。

同結果から、今後(特に、新型コロナが一定程度終息した後)に向けて、一定のマーケットが確立されうるかについては、まだまだ予断を許さない状況にあると同社は考察している。

オンラインツアー参加経験

続いて、参加経験者の各6か月の間ごとの参加回数を確認すると、2020年7~12月と比較して、2022年1~6月の参加回数は、1回が1.4%→2.7%と「1.3ポイント上昇」したのに対し、6回以上は、1.1%→1.1%と「変化なし」となった。

このグラフでは、全体の参加経験割合の上昇に対しては、(6か月の間に1回程度参加する)ライトユーザーの増加が主に貢献しており、(6カ月の間に何回も参加する)ヘビーユーザーの増加は、非常に限定的と読み取れるものとなっていた。

参加経験者の各6か月の間ごとの参加回数

さらに、同設問の年代別の結果を確認してみると、2022年1~6月の間に参加経験アリと回答した割合は、20代が最も高く「15.0%」、続いて30代が「11.0%」となっていた一方で、60代は「0.5%」、50代は「1.5%」と非常に低い値にとどまったとしている。

すべての年代で、参加経験者はまだまだ少ないものの、同グラフからは、40~50代あたりを境に、比較的ポジティブな「若年層」と、非常にネガティブな「中・高年齢層」の世代間ギャップが顕著に現れた結果となっていたとのことだ。

年代別オンラインツアー参加経験

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年8月4日~5日
調査対象者:20代~60代男女(アイブリッジ「Freeasy提携パネル」利用)
有効回答数:1,000サンプル(性年代別に均等割付)
設問数:3問

<参考>
LifeTimeTechLabo「オンラインツアーの参加動向に関する調査

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