YKK APは、物価や高熱費の高騰、電力ひっ迫に対する節電要請などを踏まえた「住まいに関する意識調査」を実施し、結果を公表した。

YKK AP、「住まいに関する意識調査」を実施

<調査結果の詳細>

昨今の物価や光熱費の高騰に対し、全体の76.7%が不安を感じていることがわかった。

なお、不安を感じ何らかの取り組みを始めている人45.1%(590人)の中で、節電や節ガス、節水など「光熱費」の見直しをしている人が47.8%と一番多い結果に。

次いで「食料品の消費」の見直しが44.4%、「外食や嗜好品などの消費」の見直しが39.3%という結果となった一方で、「不安を感じているが、特に何もしていない」という人も全体の31.6%いることが判明したとのことだ。

物価や光熱費の高騰に対して不安を感じているか

例年にも増して猛暑が続いており、熱中症への対策が必要である一方で、全国規模で7年ぶりの節電が要請されている今夏。そのような中で、自宅での暑さに関わる節電対策の工夫を聞いたところ、上位は「扇風機やサーキュレーターを使う」が46.9%、「窓を開けて換気する」が35.7%、「冷房の使用を減らす/設定温度を上げる」が34.8%となった。

また、冬に予定している対策としては、「厚着をする」が55.5%、「温かいものを飲む・食べる」が45.8%、「風呂に入って体を温める」が34.0%で、多くの回答が集まった。

この結果から、夏は冷房の効率を上げる工夫や冷房費削減の工夫をしている人が多く、冬は暖房に頼らずに身体を温める工夫を中心に、すぐにできる対策を考えている人が多いことがわかったとしている。

一方で、「内窓を付ける」「断熱性の高い窓に交換する」と回答した人は、夏・冬共に最も低く、いずれも5.2%以下にとどまったとのことだ。

【左】暑さに関わる節電対策の工夫【右】冬に予定している対策

なお、窓に対する不満を聞いたところ、69.9%の人が何らかの不満があると回答。不満の中で一番多かったのが「結露が気になる」で37.2%、二番目は「掃除がしにくい」で29.9%という結果に。

次いで、「冬、窓のそばが寒い」が27.3%、「夏、窓のそばが暑い」が21.8%となり、冬の寒さや夏の暑さへの不満が多いことがわかった。

一方で、「特に不満はない/わからない」人が30.1%、特に若い世代で不満が無いと回答した人が多くなり、窓への不満が無い人や窓への関心が薄い人もいることがわかったとのことだ。

窓に対する不満

また、住まいの窓をリフォームすることができることを「知らない」または「聞いたことはあるが、よく知らない」人は65.5%と、その認知度は低く、「知っている」人は34.5%、そのうち「知っていて、窓リフォームをしたことがある」人はわずか7.9%でとなった。

年齢別に見ると、年齢が上がるほど窓リフォームが可能なことを知っている人が多い傾向になったとのことだ。

なお、窓リフォームにかかる作業時間のイメージを聞いたところ、窓リフォームを知っている人では「半日」と回答した人が一番多く32.2%となり、比較的短時間でリフォームできることが認知されていることがわかったが、窓リフォームを知らない人では「わからない」という回答が一番多い48.8%となり、認知が低いことが判明した。

住まいの窓をリフォームすることができることを知っているか、作業時間はどれくらいだと思うか

窓のリフォームが可能なことを「知っている」または「知っていて、窓リフォームをしたことがある」と回答した人451人に、窓リフォームによる効果の中で知っているものを調査。

その結果、「冷暖房費が削減できる」が57.6%、「住宅の断熱性が向上する」が56.1%、「防音性が向上する」が54.3%、「結露が抑えられる」が53.2%と、各項目で半数以上の人が知っていることが分かったとのことだ。

一方で、アレルギー症状の抑制やヒートショック予防などのヘルスケア効果についての認知度は一番低く、18.0%の人しか知らないこともわかったとしている。

窓リフォームによる効果の中で知っているもの

YKK APはこれらの結果を踏まえ、今後も「樹脂窓」を中心に節電に貢献できる高断熱窓の普及を促進するとともに、窓リフォームの認知拡大や、窓リフォームによる生活改善の効果などの情報発信に努めていくとのことだ。

<調査概要>
調査期間:2022年7月15日~19日
調査方法:インターネット調査(YKK AP調べ)
調査対象:全国の15歳~69歳の男女
サンプル数:1,307人

<参考>
YKK AP『住まいに関する意識調査』