メルカリは、2022年度版サステナビリティレポート「FY2022.6 SUSTAINABILITY REPORT」(以下、サステナビリティレポート)を公開したことを発表した。

メルカリ2022年度版サステナビリティレポート

2022年のサステナビリティレポートでは、初めて環境に関するポジティブインパクト(メルカリの事業を通じて生まれた環境貢献量​​)の算出・開示、また各マテリアリティ毎の取り組み実績を中心にまとめているという。

そのうち、マテリアリティ1「循環型社会の実現/気候変動への対応」の温室効果ガス排出量において今年度はScope1+2は75%削減目標を達成し、2030年までにScope1+2を100%削減目標・Scope3を付加価値あたり51.6%削減目標を新たに設定したという。

同目標はSBT(Science Based Targets)の目標に沿って策定しているとし、同目標値にて2023年6月までにSBT認定を取得する予定としている。さらに、今年度よりTCFD提言に基づく情報開示を行ってるとのことだ。

ポジティブインパクトの概要

メルカリの中で最も取引量が多い衣類カテゴリーを対象に算出した結果、メルカリJPとメルカリUS利用者がメルカリで衣類を取引したことによって、2021年は約48万トンのCO2の排出を回避できたことが推計でわかったという。

約48万トンのCO2排出量は、東京ドーム約200杯分の容積に相当。また、直近3年間において排出を回避できたCO2量は衣類カテゴリーだけでも合計約140万トンにおよび、メルカリは、事業成長とともに循環型社会の実現に着実に貢献することができていると考えているという。

そして、メルカリJPにおいて出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は約4.2万トンで、これは日本で1年間に捨てられる衣類の総量48万トンの約8.8%に相当するとのことだ。

使わなくなった衣類も、捨てずにメルカリで出品したり購入したりすることができれば、環境負荷を減らし、循環型社会の実現に近づくことができるとしている。

CO2の排出回避量

メルカリは、今後も事業や企業活動を通じて、限られた資源が大切に使われ、誰もが新たな価値を生みだせる社会の実現に貢献していくとのことだ。