東急不動産は、再生可能エネルギーの導入検討がすすむ地域で、それぞれの課題解決や活性化につなげていくことを目的とした地域共生プロジェクトを埼玉県東松山市、秋田県能代市・男鹿市にて開始し、その施設名称をTENOHAに決定したと発表した。
■TENOHAについて
テノハは、「手のひら」と「葉」の造語で、施設を大きな木、新しいライフスタイルを沢山の葉として、ものを創り出す手と手が、重なり合う葉のように広がり、新しい時代に向けて人やモノ・サービスが育っていく場所であることを表している。地域の人々と手と手をたずさえて、沢山の葉を増やし、更に大きな木へと成長していく場を目指しているという。
■地域共生の基本的な考え方について
同社は、再生可能エネルギー事業を進めていくために、街づくりの視点が重要であると考えているという。
再生可能エネルギーに適したエリアは、恵まれた自然環境を活かした産業が盛んな一方で、少子高齢化・未利用施設の増加・後継者不足等の課題が顕在しているエリアが多くあるとのことだ。
同社は、新たな産業導入が地域の暮らしを良くしていくことを体感してもらうことで、「円滑な産業導入」「地域の課題解決や活性化」の両面につながっていくという考えのもと、各地で地域の人々と対話をしながら、地域共生プロジェクトに取り組んでいくとしている。
■TENOHA各施設について
現在開発が行われている「TENOHA東松山」「TENOHA能代」「TENOHA男鹿」の3施設では、地域のパートナーと連携を図り、地域の資産・資源である既存施設を利活用し、「人・モノ・サービスが育つ」場所を生み出すことを目指しているという。
TENOHA東松山は、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を中心とした、再生可能エネルギーの実証施設「リエネソーラーファーム東松山」内にある、既存飲食店を利活用した建物。ソーラーファームの最先端技術の実証提示および見学説明機能やソーラーシェア下で栽培した作物がその場で味わえるカフェ兼コワーキングスペースを提供する。
TENOHA能代・男鹿は、秋田を拠点とするパートナー企業である北都銀行・国立秋田工業高等専門学校鎌田研究室・工藤浩平建築設計事務所・See Visionsとの「産×官×学×金」連携体制にて学校や駅前事務所等を利活用し、地域交流スペース・コワーキングスペース・シェアオフィス等を計画する。
各施設において運営連携・相互利用を図りながら地域活性化につなげる施設づくりに取り組んでいくとのことだ。