トヨクモは、昨今の世界的なインフレ傾向およびIT業界における人材採用の状況を踏まえ、従業員の来年度の平均年収を10%以上引き上げることを決定したと発表した。
業績により変動することのない固定賞与を1か月分引き上げることにより安定的な年収の向上をはかるとのことだ。
トヨクモは人材が最大の財産と考え、即戦力の中途採用に加え、新卒採用にも積極的に取り組んでおり、初任給も32万円(45時間のみなし残業込み)を支給しているという。
人材採用の強化のため、同社では従前より年収アップに積極的に取り組んできた。トヨクモはクラウドサービスをサブスクリプションモデルで提供している。
MRR(Monthly Recurring Revenue クラウドサービスで毎月繰り返し得られる収益)を増加させることにより、従業員の月額給与を昇給してまいりましたが、同時に賞与を増額し、加えて支給回数も増やしてきたとのことだ。
長期的報酬にこだわる理由
世界的に急速なインフレが進展する中、緊急対応としての手当を実施する企業もある中、トヨクモでは手当としてではなく長期的に継続する報酬として支給することを決定。
人生は長く、その間に生活に大きな影響を受ける出来事は避けられない。同社の従業員には充実し、豊かな生活を実現して欲しいと考え、従前より年収アップにもこだわってきたという。また同件は優秀な人材の採用にも寄与すると考えているとのことだ。
トヨクモの平均年収の推移
2019年から毎年平均年収を10%前後あげ、2021年度は742.7万円(前年比 +10.9%、平均年齢 31.6歳)と前年比 +10.9%と増加しているが、昨今のインフレの傾向を踏まえて、2023年も10%の引き上げを継続。
従業員年収は「月額給与×12ヶ月+固定賞与+特別賞与」となる。
またトヨクモの固定賞与と特別賞与の定義は以下の通り。
固定賞与:月給と同額を支給する賞与(来年度は年4回、4ヶ月分を支給)
特別賞与:全社員の月給の合計額を予算とし、評価に応じて0〜上限なしで支給する賞与