ベントレーモーターズは、2022年上半期の決算を発表した。
下半期の見通しは依然として厳しいものの、上半期の営業利益は前年同期比124%増となる3億9800万ユーロとなり、過去最高となった前年通期の営業利益3億8900万ユーロを上半期だけで上回ったという。
また、売上高は前年上半期の13億2400万ユーロから17億700万ユーロに増加。1台あたりの収益はパーソナライゼーションの拡大が最大のプラス要因となり、前年同期の186,000ユーロから213,000ユーロに上昇したとのことだ。
さらに、売上高利益率は前年上半期から13.4%伸びて23.3%と、こちらも過去最高に。
総売上高に占める割合は、ベストセラーのラグジュアリーSUV「ベンテイガ」が40%、最新セダンの「フライングスパー」が27%、グランドツアラーの「コンチネンタルGT」が33%となったとのことだ。
市場別の売上高は欧州で33%、英国で44%伸長し、「コンチネンタルGTスピード」の投入が販売増に寄与。南北アメリカはベントレーの最大市場として前年並みの売上高を維持したが、中国は新型コロナウイルスによるロックダウンの長期化が響いたという。世界全体での売上高は前年同期の7,199台から3%増の7,398台となった。
上半期の業績は未来を見据えた「ビヨンド100」戦略を後押しするものであり、ベントレーはこの戦略を通して全ラインアップを電動化し、2030年までにカーボンニュートラルを達成する計画だとしている。
それに伴い、ベントレーのすべてのクルマの製造拠点である英国クルーのピムズレーン工場と今後の新型車開発に対し、10年間で30億ユーロを投資するプログラムも進行中とのことだ。