ヤマハ発動機は、大阪府河内長野市、奈良県王寺町などと協力し、7月25日からの約6か月間、公道用”電動カート”を使った移動が健康促進・介護予防・介護費・医療費に寄与するかを検証するため、実証実験を行うと発表した。

昨年(2021年度)の約2か月間の実証実験では、高齢者が公道用”電動カート”を利用した結果、健康促進・介護予防に寄与しうる各種項目に効果が見られたという。

2022年度の実証実験では、地域の変更、実施期間の延長(約6か月間)を行い、仮説の妥当性強化と、最終ゴールである、社会保障費への影響を確認するもの。同実証の効果評価は千葉大学予防医学センターで行うとのことだ。

全国に点在する交通空白地帯における交通課題は、高齢者のクオリティオブライフの低下やそれに伴う街の社会保障費の増加など顕著な社会課題となっている。

同実証実験では、社会課題へのソリューション提供の一環として、電動カート導入により高齢者の外出および社会参画を促し、それらの介護予防、健康増進効果との関係を明確化することを目標としているとのことだ。

■ 実証実験の運行ルート

1:大阪府河内長野市 大師町・日東町
期間:2022年7月25日~2023年1月21日
概要:約4kmの周回コース(時計回り反時計回りの2ルート設定)

2:奈良県王寺町 太子・明神
期間:2022年8月1日~2023年1月31日
概要:約1.5~3kmの周回コース(南北に向けて3ルート設定)と同地区内で利用できるデマンドサービス

■ 実証実験の体制

■ 大阪府河内長野市大師町・日東町 運行MAP

■ 奈良県王寺町太子・明神 運行MAP

〇周回コース

〇デマンドサービスの乗降ポイント