EV専用「EVカーナビ by NAVITIME」提供開始 最適な充電場所を考慮したルートでEVの長距離移動をサポート

ナビタイムジャパンは、電気自動車(EV)専用カーナビアプリ『EVカーナビby NAVITIME』を提供開始したと発表した。

同アプリは、登録した車種ごとに航続距離予測を算出し、バッテリー残量の少なくなる地点付近のEV充電スタンドを自動で経由地に追加するなどのEVならではのルート検索や、全国約20,000箇所から様々な条件で絞り込みのできる「EV充電スタンド検索」など、カーナビの基本機能に加えて、一般的にガソリン車と比べて航続距離が短く、充電時間を要するEVの走行をサポートする機能を搭載した専用カーナビアプリ。

同アプリは、EVを対象としており、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車は対象外で、車種登録もできないとのことだ。

◆主なEV専用機能
①車種ごとの航続距離予測と、視覚的にわかりやすいルート上のバッテリー残量表示
②最適なタイミングでの経路充電を考慮し、自動で充電場所を追加したルートの提案
③全国約20,000箇所に対応し、充電器の種類などで絞り込みのできる「EV充電スタンド検索」
④ルート沿いの充電スポットを地図上に表示
⑤CO2排出量削減への貢献度の可視化

経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」での国内販売車の電動化や、環境問題への関心の高まりなどから、EVの新車販売比率は2022年6月には、過去最高の2.0%となったという。

一方で、EV保有者の約5割が「充電の時間」「航続距離」に不安があるという調査結果もあるとのことだ。

そこでナビタイムジャパンでは、車種ごとにバッテリー残量を予測する技術や、最適なタイミングでEV充電スタンドと充電時間を自動的に経由地として設定するルート探索技術を開発。

EVの航続距離に不安のある人のストレスを軽減し、安心して長距離移動を楽しめるとともに、EV普及を促進し、CO2排出量削減に貢献できればと思っているとのことだ。

アプリのダウンロードは無料で、2022年8月31日まで、すべての機能を無料で使うことができる。その後は、ナビゲーションやVICS渋滞情報などの機能は、有料で提供予定としている。

■機能詳細

①車種ごとの航続距離予測と、視覚的にわかりやすいルート上のバッテリー残量表示

登録した車種の電費情報から車種ごとの航続距離を予測し、ルート上に表示。ルート線は、バッテリー残量をグラデーションで表現し、どの辺りでバッテリー残量が少なくなってくるかを、視覚的にもわかりやすく表示するという。

出発時のバッテリー残量は手動で設定できるので、より実際の状況にあったルートを検索できる。

バッテリー残量が少なくなってくる辺りのルート沿いのEV充電スタンドもアイコンで表示し、経由地に設定できるので、長距離ドライブの際にも、安心とのことだ。

車種登録は、アプリ上からナンバープレートを撮影するだけででき、日本国内のほぼ全ての車種に対応しているという。

②最適なタイミングでの経路充電を考慮し、自動で充電場所を追加したルートの提案

ルート検索結果にて「充電場所を自動で追加」をオンにすると、バッテリー残量が少なくなる地点付近のEV充電スタンドを、自動で経由地として組み込んだルートも検索できる。

出発時のバッテリー残量が少ない場合は、高速道路に乗る前に充電できるように、現在地付近のEV充電スタンドを経由地に組み込むとのことだ。

③全国約20,000箇所に対応し、充電器の種類などで絞り込みのできる「EV充電スタンド検索」

「急速充電/普通充電」、「ディーラーの種類」、「事前連絡の要/不要」、「充電の有料/無料」「24時間営業」での絞り込み検索が可能。

④ルート沿いのEV充電スタンドを地図上に表示

ナビゲーション中に、画面下部からメニューを引き上げ、ルート沿いの経由地で「充電スタンド」をタップすると、ルート上にあるEV充電スタンドをアイコンで地図上に表示。

画面下部には、充電器の種類や台数、充電方法などを表示し、「追加」ボタンをワンタップで経由地に追加できるとのことだ。

⑤CO2排出量削減への貢献度の可視化

同アプリを使って走行した距離を、ガソリン車で移動していた場合に出るCO2排出量を計算し、EVに乗っていることで、どのくらいCO2排出量を削減できているのかを可視化して、いつでも見られるようにしているという。

モバイルバージョンを終了